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re-invention



 相手を意識した発表を

関東都県の算数数学研究会で浜松へ。

静岡駅でたくさんの先生方とお会いする。
9年前に教え,今は講師をしているS先生と,
剣道関連の話をする。

午前中は中原先生の講演会。
短時間ながらわかりやすい話。
今回の改訂は,国際的・国内的な調査結果に基づいて,何がいいのか,どこが問題なのかを,データに基づいて改善を検討していること。
その調査結果を総括すると
・学力・情意とも回復傾向
・しかし,格差は広がっている。
・数学的に考える力・活用する力の育成に課題あり
・情意面(興味関心,好き,楽しい)もなお,課題あり。
という結論が出ている。
そこで,
1 基礎基本の確実な定着
2 「創造性の基礎を培う」ことを実践

の二つが提言される。

午後からは会場を移して分科会発表。
・放物線を,点と直線から問距離であることから作図し,
二円に接する円の中心の軌跡への拡張
・証明ができるようになるための様々な取り組み
・円と相似な三角形の問題と,方べきの定理,
 さらには,√6等の作図
素材としては,どこかで以前聞いたような,
でも,興味深い話題。
論理的であることの難しさ。
仮定がかなりあいまいであったり,
結論への結びつきが甘いものが気になる。
でも,教師は研究者ではない。
聞いている側も,普遍的な物を求めているのではなく,
その場の対応力や素材をどう切り取るのかで,
参考になる物を求めている。
だとしたら,研究・論文発表ではなく,
実践発表で,十分いいのではないかと思う。

質問が出ないので,積極的に発言。
発表者の思いに立ち帰って意見をしたり,
発表者の思いを引き出す質問は,まだまだ難しい。
でも挑戦してみようと思う。

自分の発表はラスト。
応援してくださる方がいて,少しだけ立ち見も。

今回は,聞いて下さる方に
問いかけることから始めようと思った。
影の長さの問題を知っているかどうかで,
ずいぶん違うのだから。
知っていると挙手された方は1名のみ,
(知らない方を聞くべきだったかな?)
それならと,原題の岡山実践を詳しく説明し,
自分の実践の経緯はかなり省略する。

議論を深めるのは難しい。
質問は2つ。
・なぜ比例・反比例の単元にこだわったのか,
・使いやすいソフトは?というもの。
時間が余り,mimioのよさを,
デジMATHの,ひよこのてんびんなどで語る。

宮崎先生からは,
・ICTを使う授業で良くなるところは何か?弊害はある。
しかし,弊害があるからさわらないというのは臆病だ。
使ってみてわかって欲しい。
チョークと黒板だけではダメだ。
・mimioを使うと,因果関係がわかる。子どもがさわれる。

Cabri3Dを使った実践も紹介してくださる。

いろいろな方がいる中で議論する意味はあるが,
その難しさを改めて感じる。
発表が,聞く側の個人差に応じていないのだ。
研究論文なら普遍的なものを求めているから,
聞く側に応じる必要はない。
しかし,実践発表であるならば,
聞く側の意識をどう変えるかに意味がある。
2年前のT^3年会の持ち方で,公庄先生が
発表ではなく,ワークショップにこだわったことを思い出した。

それにしても暑い日。
浜松駅までのバスのクーラーも故障とのこと。

そのまま名古屋へ。



2006年08月17日(木) 悪者探しではなく
2005年08月17日(水) T^3Japan大阪大会1日目
2004年08月17日(火) 久々の登校


2007年08月17日(金)
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