今日から娘は幼稚園スタート。幼稚園生活最後の学期。今日と明日は午前保育で帰ってくるので「やったー!解放されたー!」って感じはあまりない。
今日は娘の冬休み中に印象的だった事について。娘の話ではなくて、私の心情的なところ。
お正月休みの最終日。翌日から出勤の夫は家に残して娘と2人で家を出た。目的地は地元のショッピングセンター。徒歩で出掛けて、ショッピングセンターのフードコートでお昼を食べて、徒歩で帰ってくるコース。目的地は一応、ショッピングセンターって事になっていたけれど、真の目的は公園遊び。家を出てから帰宅するまで7箇所の公園で遊んできた。
帰宅途中、自宅近くの公園で、娘が入園前にたまに遊んでいた同い年の女の子の母娘と出会った。「わぁ。久しぶりですね」と話が弾んだ。その子の母親は働いていて、女の子は保育園。でも、小学校は一緒のはずなので「仲良くしてくださいね」なんて事を言ったのだけど、春に引っ越しされるとのこと。受験して受かった私立小学校の近くに引っ越しするらしい。
恥ずかしい話だけど、「羨ましいなぁ」と思ってしまった。
我が家は経済的に娘を小学校から私学に入れるのは難しい。でも、私がフルタイムで働いていたら可能だったと思う。私の仕事については夫と相談した結果「お金には多少不自由しても、小さいうちは手を掛けて育てよう」って事になったのだけど、娘の将来を考えると「本当に良かったのかな?」なんて考えがチラリと過った。
まぁ、それはそれとして「お互い春から楽しみですね」なんて女の子の母親と話をしていたのだけど、その女の子が突然「凧揚げをしたい」と言い出した。その日は風が殆ど無くて「今日は風が無いから凧揚げは無理よ」と母親から諭されていたのだけれど、突然その子が物凄い勢いでキレてしまって驚いた。女の子はさらにヒートアップして「そんな事言ったって、今日しか凧揚げ出来ないじゃない! お正月休みは今日までしか無いじゃないの! 絶対に今日は凧揚げするから!」と言って公園を飛び出してしまった。
そこで、私は気がついた。彼女には母親と遊ぶ時間が無かったんだな……と。平日は保育園へ行っていて、その上で有名私立小学校に受験するとなると暢気に遊んでいる余裕なんて無かったのだろうと思う。同じ年頃の娘を持つ親として、複雑な気持ちになってしまった。
他所の家の事についてとやかく言いたい訳ではない。あの母娘の選んだ道と、私達家族が選んだ道は違っているけれど、どちらが正しい道なのかは分からない。人生において何もかも満足のいく道なんてあるはずもなく、何かを得れば何かを諦めなければいけないのは、どうしようもない事なのだ。結局のところ現在の自分は、なんだかんだ言って自分自身が選択してきた結果なんだなぁ……って事を痛切に思った。本当に嫌だったら選ばなければ良いのだ。そして、それは子育てに関する事だけの話ではない。
今の私には不満に思っている事がある。でも、それは自分が選んだ道なのだ。そして「何故、あの時その道を選ぶと決めたのか」って事を忘れないようにしようと思った。
……とは言うものの、今後も迷ったり、フラッっとしたりする事はあると思う。だけど私もいい年した大人で、1人の人間の親なのだ。自分をしっかり持って進んでいかなきゃなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。