昨日は体調不良でグダグダだったけれど、なんとか復活。そして今日はちょっと昔の暗い話題を書きます。自殺とかそういう類の話が苦手な方は読むのをご遠慮ください。
最近、娘は干し柿に憧れている。
Fの家に遊びに行った時に干し柿を戴いたのだけど、私も夫も干し柿はそんなに好きではないし、娘も食べないので実家に持っていったところ「私も干し柿が食べたかった」と娘。子どもの味覚は変わっていくので昨年食べなかったからと言って、今年も食べないとは限らない。娘に食べさせてみるべきだったと反省。「じゃあ、またオヤツに買って食べようね」と約束したのだけれど、なかなか食べる機会が無くて現在に至る。
昨日、娘とお風呂に入っている時、またしても干し柿の話になった。「お母さんとお父さんは干し柿って、あんまり好きじゃないんだよね。大人って干し柿嫌いな人が多いの?」と娘。「そうねぇ。干し柿は好き嫌いがあるけど、大好物の人もいるよ。もう死んじゃっていないけど、お母さんのお婆ちゃんは干し柿が大好きだったしね」と、母方の祖母の話をした。母方の祖母は干し柿が大好きで干し柿がらみの楽しい思い出がたくさんある。娘は私の思い出話を聞いてゲラゲラ笑い「じゃあ、私が干し柿好きになったら、お母さんのおばあちゃんと一緒だね」と言った。
私の母方の祖母は欝病の末、自殺している。
その事について書き始めるとそれはそれは長くなってしまうので割愛するけれど、祖母の自殺は親戚達の中では暗黙の上で封じられている。しかし、その事で原因になった人達はいまだ法事の席等で、実家の母を見ると「おばあちゃんが入ってきたかと思ったよ。そっくり過ぎるよ」と怯えた表情になる。言っちゃあなんだが実家のは母と自殺した祖母は決して似た顔でもないし、体型だって真逆なのだ。何故、彼らが10年以上経っても祖母の影に怯えなければならないのか。たぶん、それは誰よりも彼ら自身が知っているだろう。
それはそれとして。娘と祖母の事を話していたら、ふと「祖母が生きていたら娘を可愛がってくれただろうなぁ」なんて事を思った。祖母は何かと強烈な人だったけれど、小さい子どもが大好きな人だった。そう言えば娘は祖母と食べ物の嗜好がよく似いている。
……と、そんなこんなで1日を終えて浅田容疑者自殺のニュースを知った。
手近な物で自殺をした事が話題になっているけれど、祖母も似たような方法で自殺している。人間って本気で死のうと思ったらどんな手を使ってみ死ぬ。私は身をもってそれを経験しているので身近な人に自殺されるのがとても怖い。「そんな事言ったって、死ぬ訳ないじゃん」とタカをくくってはいけない。やる人はやる。だから「コイツなんて死んでも後悔しない。葬式の席で笑ってやる!」くらいの勢いで憎んでいる相手でなければ、決して人を追い詰めてはいけない。そして、もし追い詰められている人がいたら素通りしてはいけない。「死ぬ死ぬ詐欺」をしたり、薬をガブ飲みするようなタイプの人と付き合うのが面倒だって事は分かる。私は自分の祖母以外にも、そうやって本当に死んでしまった人を知っている。身近にそんな事をす人がいる時は、どんなに面倒でも大変でも全力を尽くしたほうがいい。そうしないと一生後悔することになる。
干し柿と祖母の話。祖母の話をした後で浅田容疑者の自殺の報。私にとっては祖母の事を色々と思い出さずにはいられない1日だった。なので楽しい話ではないけれど、自分への戒めの意味もあって書いてみた次第。まぁ、それはそれとして早いところ娘に干し柿を食べさせてやらねばなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。