今日はここのところ、ずっと「ごたごた」していた話について。
ごたごたの発端は来春控えている義母の手術だった。義母の手術はいわゆる「年寄りにはよくある話」であり「大変だけどリハビリすれば治る」というもの。リハビリが完了するまで、ちょっと長びきそうなので、義母も周囲の人間も大変と言えば大変だけど、生きるの死ぬの…って話ではないので、大変じゃないと言えば大変じゃない。それなのに、ここまで大ごとになるとは思ってもみなかった。
夫は3人兄弟の末っ子次男。上に兄と姉がいる。兄は医者で姉は「一生働くなくても食べていける級」のお金持ちに嫁いだ。これだけ聞くと義母が手術するくらい、どうってことない……って話なのだけど、夫の姉って人がちょっと厄介だった。
そもそも夫の父親は夫が高校生の頃に他界している。なので義兄は苦労し医師になり、家族の生活を支えてきた。ぶっちゃけ「医者になったら稼げるろう」ってことで、学生時代に自宅を担保に借金したらしい。ところが義姉は絵に描いたような「わがまま娘」で、女子大卒業後は三十路前まで働かず、結婚後もずっと色々と厄介事(とても日記では書き切れない)が多く、義兄の世話になってきた。義姉の人となりをひと言で説明するのは難しい。義姉は息をするように嘘をつくし、何かあるとすべからく責任転嫁する。実家に来るのは困った時だけで、ここ数年は訪れていないらしく、私は夫と結婚してから結婚式と、祖母の白寿祝いの時にしか義姉と会っていない。
昨年、義兄と義姉の間に大きな諍い(どうみても義姉が悪いが)起こり、義兄と義姉はずっと冷戦状態だった。しかし、義母が入院、手術をするとなれば兄弟が強力せねばなるまい……と連絡したところ、義姉は「おかあさんの介護は絶対にしない!」と宣言して、義兄も「絶縁も考える」ってことになってしまったのだ。
話し合いの結果「みなで協力しよう」ってことになったのだけど、色々とわだかまりは残っている。義母は実の娘から「介護はしない」とまで言われたにも関わらず、私に「義姉ちゃんが、みんなから責められたら可哀そうだから、白蓮さんは義姉ちゃんを助けてあげてね」と私に助けを求めてきた。あんな娘でも可愛いんだなぁ……親って、ありがたいものだなぁ……と思うと同時に、義兄と義兄の奥さんの気持ちを思うといたたまれない気持ちになった。
夫は「姉は協力すると言っているけれど、居ないものと思ったほうがいい」と言っている。たぶん私もそうだと思う。介護とか看病とかって「嫌だ」と思っている人にさせることは不可能だから。夫は「負担が増えて申し訳ないなぁ」と言うけれど、そんなことよりも、実の娘から拒否されてしまった義母が可哀そうだし、実の兄弟同士でいがみあっていることが、とても哀しい。
どこの家もフタを開ければ色々と問題があると思う。私の育った実家もそうだった……って言うか、いっときは不幸の大安売り状態で色々あった。しかし幸いにも私と弟は仲が良くて、何か大変なことがあるたびに一緒に頑張ってきた。だから、夫の兄弟間の確執はショックだった。
……しかし、文章に書いてみるとサラっっとしているものだなぁ。てんやわんやの大騒ぎだったのだけど。義母の手術は来年の3月。まだ何もはじまってもいないのにこの騒ぎ。はじまったら、どうなる事かと思うと頭が痛い。まぁ、はじまってしまえば、どうにかなるのだろうけど。それにしても、この件はほとほと草臥れたなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。