最近、お隣の人がとあるアイドルにハマっている。
娘が赤ちゃん時代から遊んでくれた先輩ママさん達は育児が一段落したせいか、何か1つ事に情熱を注いでいる人が多い。話を聞いていると「キャッキャウフフ生活」再び…って感じだ。
羨ましい……実に羨ましい。
ご近所さんでなくても、Web繋がりの友人のHPやブログでも何か一つの事に打ち込んでいる話を読んでいると羨ましいと思うと同時に、自分が世間からいてけぼりになっている気がして少し寂しかったりする。
私の好きな物と言えば……読書、芝居、ゲーム、音楽って感じなのだけど、かつては「寝ても覚めても」という勢いでそれらにハマっていた事があった。何かにハマっているときの爆発力は凄まじい物がある。実生活に辛い事があったとしても、それを励みに頑張れるし、毎日ハマっている事に手をつけるのが楽しくて、それらに手を付けていない時間もワクワクとした時間を過ごしていた。
残念ながら今、私はそこまでハマっている物は何一つない。芝居を観に行ったり音楽を聞きに行ったりは出来ないけれど、本も読めば音楽も聞く。DVDを借りて映画を観ることもあれば、据え置きゲームこそ出来ないけれどIPhoneで放置型の育成ゲームをしたりもする。毎日楽しくない訳ではないのだけれど、なんだかこう……爆発力のようなものが足りないのだ。
……と言うような虚ろな気持ちを抱えていたら、久しぶりに心熱くなるような本に出会った。良い本を読んだ後って、じっくり自分の中に抱え込んでおきたいときもあるのだけれど、誰かと感動を語り合いたいときもある。今回は誰かと語り合いたいタイプの本だったのだけど、残念ながら私にはそれを語り合える相手がいない。読書関係の事は夫に語ることもあるけれど、私が一方的に語るだけで「語り合う」には至らない。
そんな訳で唐突に燃え上がった情熱は、いつものようにTwitterでちょっと呟いて、HPの読書録に感想を書いて終わることになりそうだ。Webの世界では本の感想をブログやTwitterに書いている人が山ほどいて、図書館に行くと人気のある本はたいてい予約待ち。世間には本を愛している人がこんなに沢山いると言うのに、現実世界でその人達と知り合わないのが不思議でならない。
それはそれとして。今回のように唐突に情熱が溢れ出す事もあるけれど、基本的には、ゆるゆるとしか趣味を楽しめていない事に変わりはない。私の人生で今は趣味に没頭する時期ではない…ってだけなのかも知れないけれど少し寂しい。そんなの贅沢な愚痴だって事くらい分かっているのだけれど。
私にも再び何か1つ事に集中できる日が戻ってくるのか、それともこのままゆるゆると老いていくのか。先の事なんて全く予想もつかないけれど、いつかまたそういう日が来るといいなぁ……と願いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。