白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年10月04日(水) 宝石と女

今日は祖母の形見のオパールを身につけて出勤した。

私は常に指輪かペンダントといった装飾品を身につけているのだけれど、その実、アクセサリーにはたいして興味が無かったりする。それらは全て贈り物で構成されていて、年長者(母や親戚)から貰った本物のアクセサリーもあれば、仲の良い友人からもらった手作り品もある。「アクセサリーにはあまり興味が無い」とは言いつつも、身を飾ることは嫌いじゃないし、贈り物だからこそ「大切にしよう」という想いも生まれる。

一般的に女性は宝石が好きだと言われるけれど、私にそれらをくれた年長の女達も、やはり宝石が好きだった。(過去形で書いているが、形見ばかりではなく現在も生きている人も多い) 宝石を見る時の彼女達は「うっとり」を通り越して「魅入られている」ように思う。子供の頃から私を可愛がってくれている母の友人から「これ、私にはデザインが若すぎるから、あなたにプレゼントしてあげる」と、自分の身につけていた指輪を外して手渡された事があるのだけれど、嬉しいというよりも、彼女の好意と思い入れが重た過ぎて面食らった記憶がある。

しかしながら高価過ぎる宝石も、思い入れの重い宝石も、ひとたび自分が身につけてしまえば、ちゃんと自分の物として認識出来るから不思議だ。なんだかんだ言って、けっこう気に入って使っている。

いつか私も若い女の子に「これ、もう私には派手過ぎるから、あなたにプレゼントするわ」と、彼女達から贈られた宝石を手渡す日が来るのだろうなぁ。ずっと先の事だと思うのだけど、たっぷり年を重ねて「もう私には宝石なんて必要ないから」と持っている物を手放せるような人になれると良いのだけれど。理想はスッキリと身奇麗な婆様。もっとも、業突張りな意地悪婆さんにならないとも限らない訳だが。

晩年なんて、まだまだ先のことだけど、物よりも記憶が残るような生き方をしたいなぁ……なんて事を思った。最近、やけに「どう生きるか」的なことばかりが頭をよぎる。秋だからかなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2005年10月04日(火) 大きい秋
2003年10月04日(土) 好きな場所を歩く。
2002年10月04日(金) 欠勤2日目。皮膚科へ行く。

白蓮 |MAILHP