白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2011年01月18日(火) 便りが無いのは……

昨夜、ものすごく久しぶりにFから連絡があった。

Fは私にとって大切な友人だけど一昨年の年末に会ったきり会っていない。昨年は1度だけ「弟が結婚した」メールがあったが、それ以外は「誕生日おめでとう」のメールでさえ返事がなくて、ほとんど音信不通状態だった。心配しないではなかったのだけど「便りが無いのは良い便りと言うし、FはFでよろしくやっているのだろう」と思っていた。

……が。便りが無いのは良い便り……とは限らない。

Fから電話を貰った時、不意に一昨年のことを思い出した。Fは一昨年の春に身体を壊して帰郷したのだけれど、それからずっと音信不通になっていた。そして突然電話がかかってきたのだけれど、その時の電話の内容は「入院します」だったのだ。「また入院?」と問うと「ある意味、もっと悪い…」とF。なんとFは持病が悪化して人工透析をしなければならないかも知れない……と言うのだ。検査の結果次第では来月から人工透析がスタートするとのこと。

情けないやら、哀しいやら、腹が立つやら。

持病の悪化はある程度仕方が無いことだって事は理解している。しかし私はFの性格を知り過ぎているだけに、持病の悪化の大きな原因がFの不摂生だって事が手に取るように分かるのだ。話を聞いてみると、やはり…としか思えないところが。今まで連絡が無かったのも「いつ言い出したものかと思っていたら、ギリギリになってしまって」って事だったらしい。嫌なことを先延ばしにするFらしい話だ。

どうしてFは自分を大切に出来ないのだろう? 私の感覚からすると信じられないことだ。でもFのようなタイプの人間がいるってことは理解出来る。私の亡父も、かつて「これ以上不摂生していたら死ぬ」と分かっていてもなお、摂生することが出来ない人だったから。

とりあえず金曜日にFの様子を見に行くことにした。

本当に情けない。友人ではあるけれど、Fは人とし色々駄目過ぎると思う。でも私はFの方から離れていかない限り、Fとはトコトン付き合うつもりでいる。弟が事故で指を切断して瀕死の状態だった時、翌日東京から新幹線に乗って来てくれた日のことを私は一生忘れないから。Fは色々駄目過ぎる人間だけど、私にとってかけがえのない友人なのだから。

……まぁ。でも今は相当頭にきている。でも、なっちゃったものは今さら何を言っても仕方が無いので、とりあえずFの話を聞いてこようと思う。それまでに頭を冷やしておこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2006年01月18日(水) 人の側面
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