白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2010年11月10日(水) 自家製焼き芋と乙女の港。

大阪は今日も朝から寒かった。

夫は今日、深夜作業のためお昼前に出勤。平日に家族が一緒にいられるって、なんかいいなぁ……って事で、焼き芋を作った。ご近所さんに教えてもらったのだけど、自宅のオープンで簡単に焼き芋が作れてしまうのだ。24度に熱したオープンに網を置いて、水洗いして水分を拭き取ったお芋を入れるだけ35分ほどで完成。時間はお芋の大きさによって変わるので20分を過ぎたら様子を見るのが吉。吃驚するほど上手に焼ける。ほくほく甘くて美味しかった。簡単なので冬の定番オヤツにしたいと思う。

娘と私は10時過ぎに育児支援スペースへ。せっかく夫がいるのだから家で過ごしてもいいのになぁ……と思っていたのだけれど、今日は工作の日とのことで娘が楽しみにしていたのだ。子どもって自分の欲望に忠実だ。楽しく遊んで帰宅。

午後からは冷たい風が吹く中、テクテク歩いて図書館へ。本を借りて公園で遊び……と、ここまでは順調だったのだけど、それからが大変だった。娘の機嫌が突然斜めに。娘は泣きながら帰宅し、泣きながら入浴し、夕食の時間まで、なんだかんだと反抗しては怒られて泣いていた。大よそ2時間半。母と娘の熱い戦いだった。娘も、彼女なりに寒くて気分が悪かったのだろうと思う。小さい子どもって、面白いくらい機嫌と天候がリンクする。ま、それでも身体が暖まって、お腹が一杯になればケロッっとご機嫌になるのだから可愛いものだ。

そんな中、ヤフオクで落札した本『乙女の港』が届いた。新品同様の美本! 中原淳一の挿絵の美しさと言ったらもう。しかも、文章はあの川端康成。ノーベル賞作家が書いた少女小説って、どんな感じなのだろう。もっとも、川端康成って、何気に乙女好みだったり、微エロだったりする作品が多いのだけど。今は「いつ読もうかな」とワクワクしながら眺めているところ。

焼き芋だの、本だの、小さなことにワクワクや幸せを感じている自分って「なんて小さい人間なんだろう」と思う。子どもの頃になりたかった自分像からは恐ろしくかけ離れている。と同時に。小さなことにワクワクや幸せを感じられるようになった自分は成長したのだなぁ……とも思う。世の中「あたりまえ」にある事なんて無いのだ。色々あったけれど良い1日だった。今日は自らの頑張りを讃えて『金麦』を空けようと思う……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

私の宝物本になるであろう『乙女の港』箱入りで美麗。一緒に写っているのは娘の帽子。もうすぐ完成しそう。あとは私のやる気だけ。










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【同月同日の過去日記】
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