白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2010年09月16日(木) 秋のせい。

百人一首に『奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき』って歌があるけれど、秋になると些細なことで悲しくなったり、寂しくなったりするような気がする。

ずっと読んでいた日記が撤退してしまった。交流したことのない人だったけれど、毎日覗いている日記やサイトが無くなってしまう時って、なんとも言い難い寂しさを感じる。私はこの日記を書き始めてこの秋で丸9年になる。9年間の間にネット上から沢山の人が去って行くのを見送ってきた。最近は「それも仕方ないこと」と割り切っているつもりだけれど、それでも寂しいことには変わりない。

ここで書くようになってからは9年だけど、ネットで遊びはじめたのは、もっと前のことだ。その当時に知り合った人で、今なお関係が続いている人はほとんどいない。続いている人は実際に会ったりして、ネット上の付き合いを越えて「友人」になった人ばかりだ。でも、たまに「あの人は今も元気にしているのだろうか?」と思い出す人が何人かいる。

たとえば……現実世界で知り合った人だと、付き合いが無くなっても住所や電話番号を知っていたりするので、音信不通になっても本気で「会いたい」と思えば連絡することは可能だ。だが、ネットの知り合いの場合は、メルアドしか知らない事が多い。そしてメルアドの場合は同じメルアドをずっと使い続けている人は少ないので、ひとたび音信不通になってしまったら、もう2度と連絡を取れなくなってしまう。ネットの人間付き合いは「そんなもの」だと割り切っているつもりだけれど、ちょっと寂しい。

ちなみに私はネットをはじめた頃からずっと同じメルアドを使い続けている。

みんな元気にしているのかなぁ……。たぶん、もう2度と交わることは無いのだろうけれど、音信不通になっている人の誰かがここを見てくれていたら嬉しい。そして元気でいることを確認出来たらもっと嬉しい。

HPも日記も長く続けていると「もう面倒だなぁ」とか「いっそ止めちゃおうか」とか思ってしまうけれど、たとえ滞りがちになっても続けていこうと思っている。ネットの世界は時の流れが速いのでHPも日記も時代遅れなのは理解している。でもだからこそ「ずっと、ここにいる」って事が大切なんじゃないかなぁ……と思うのだ。まぁ……自己満足の極みと言えばそうなのだけど。

昔のことを思い出してシンミリするのは秋のせい。年を取った証拠ではないのですよ……などと言い訳しつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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