白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2009年12月10日(木) 亀は山を目指す。

今日は午前中、公園で砂遊びをした。

娘は最近砂遊びに情熱を注いでいる。先月は団子作り。先週は穴掘り。そして今は山造りがマイブームらしい。娘のマイブームと言っても主戦力になって作業するのは私の役目。言うなれば娘は工事監督。私が作業する横で一緒にチョコチョコっと作業したり、私の仕事っぷりに文句を言ったりしながら砂遊びを楽しんでいる。

今日も今日とて山を作った。

娘の要求は日に日に高度になっていて今日は高さ50センチほどの山を作った。ふと、気が向いたので「カメ」の型を使って、砂山に亀を貼り付けてみた。ちょうど、亀が山を登っているような感じで。すると娘は「むか〜し。むか〜し」と話をはじめた。どうやら『ウサギとカメ』の話を思い出したらしい。「そうそう。カメさんが山を登ったんだよねぇ」なんて話をしていたら、娘はもっとカメを増やして欲しいと要求する。カメは1匹から2匹へ……そして、いつしか砂山を埋め尽くすほどの大軍になってしまった。

砂山をよじ登る亀の軍団……なかなかシュールな光景だった。

せっせと作業をしていたら、公園の裏に住んでいる娘の友達のお母さんから「すごく大きな山を作ってるね」とメールが届いた。「その山に今は亀の大軍が登っているよ」と返事を返したら「スゴイ!後で子供と見に行くわ」との返信。娘を喜ばすために作った山だが、他人に褒められてなんとなく良い気分だった。

そんな事があった夕方、娘と散歩をしていたら、近所の人から「凄い山を作ったね!」と呼びとめられた。その人はメールの人とは別人で、お子さんはお砂場遊びを卒業するほど大きくなっている。そんな人にカメ山の事を知られていただなんて! 午前中は褒められて得意になっていたが、ものすごく恥ずかしい気持ちで帰宅した。すると御近所の小学生男子からも「凄かったね!僕も作りたい!」と称賛されてしまった。……ますます恥ずかしい。

カメ山を見た人はきっと驚くだろうとは思っていたけれど、たかが砂山。午後には誰かが潰しているだろうと思い込んでいたし、まさかそれを作ったのが私だと知られる事は無いだろうと呑気に思っていたら、意外な展開に驚きを禁じえない。今夜から明日にかけて雨なので、カメ山がこれ以上、人の目に触れることはないだろうけれど、それにしても恥ずかしいことだ。

楽しかったけれど、今度からは砂場で珍妙な物を作ったら壊して帰ろうと決意した。恥ずかしい思いをしたが、悪事を働いた訳ではないのだし、今日のことは水に流して、今後も娘と砂遊びに興じることにしよう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

山を登る亀の軍団。頑張りました。











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【同月同日の過去日記】
2008年12月10日(水) ふと我にかえって…
2007年12月10日(月) 母に付き添う
2006年12月10日(日) 夫、発熱。
2003年12月10日(水) すごすご。
2001年12月10日(月) 乙女達へ。おなご達へ。男性達へ。そして、あなたへ。

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