白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年04月28日(火) 家族の幸せ

娘の友達のお母さんから「夫の愚痴」めいた話を聞かされてしまった。

以前から彼女のご主人は超・多忙な仕事人だと聞かされていた。今の日本、公務員でもない限り「家族で夕食」なんてサザエさんや、ちびまる子ちゃんでしか見られない光景だと思う。それが良いと言っている訳では無いけれど、サラリーマンのお父さんは残業するのが当たり前で子供と関わる時間の短い人が多い。

夫にしても帰ってくるのは娘が寝てからで、娘と会うのは朝の短い時間と週末のみ。夫の場合は長時間もあるけれど、午後9時そこそこに帰宅出来る日もある。有給休暇は形としてはあるものの、ほとんど使えないが、週末と祝祭日は確実に休んでくれる。よくありがちなサラリーマンと言ったところだろうか。

娘の友人のお母さん…Mさんは「家族でピクニックに行ったことなんて1度も無い。白蓮さんの旦那さんがうらやましい」と言う。我が家は週末にお弁当を持って公園等へ出掛けることが多いのだけど、彼女はそういう経験が1度も無いのだとか。色々と話を聞いてみるに「それは寂しいよね…」と同情せざるを得ない部分が沢山あった。

しかし、年収からするとMさん一家と我が家では、それこそ雲泥の差があるはずだ。なので「家族で団欒出来ないMさんは可哀想」と単純に言うことは出来ない。子供が小さい間は「夫不在」が辛くても、子供が成長してお金がかかる時期になれば「これはこれで良かった」と思える日だって来るかも知れない。

一方、私は慎ましいながらも家族寄り添って生活できる今の暮らしに満足している。これと言った贅沢も出来ないし、夫と2人で働いていた頃を思え質素な暮らしではあるけれど、家族が元気で楽しくやっているので不満は無い。だけど、将来的にみて娘に学費がかかるようになってきて、自分も働くようになった時に「今の暮らしに満足しています」と言えるかどうかは分からないのだ。

家族にとって何が幸せで何が不幸せなのか。それは個々の家族によって答えは違ってくると思う。他の家族と比較して決められることでは無い。Mさんの愚痴を聞きながら、なんだか色々と考えさせられてしまった。

私は今の暮らしに満足しているけれど、この穏やかな状況が永遠に続いていくとは限らない。しかし、状況が変化しても納得のいく生き方をしていたいなぁ……とは思う。他者に惑わされることなく自分の考えをしっかり持っていたいものだ。私は私が信じる物を大切にしながら地道に頑張っていこう……と自分に言い聞かせつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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