白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年04月28日(金) スペイン道中【コルドバ〜姐さんはサッカーがお好き】

スペイン旅行も終盤。グラナダからマドリードまでバス移動。途中、コルドバに立ち寄った。

コルドバはイスラム教の香りが色濃く残る街だった。異文化がミックスされた街とも言えるし、キリスト教徒の横暴を露わにした街とも言える。イスラム教のムスクの中に、キリスト教の聖堂を見た時には、胸に酸っぱいものを感じてしまった。

コルドバにもセビリアと同じく『ユダヤ人街』と呼ばれる、かつてユダヤ人が住んでいた迷路のように入り組んだ一角があり、私達夫婦はフリータイムを利用してユダヤ人街を散策した。目的は愚弟の土産物。飾り物…と言うか玩具の銃を購入しよう……とて。しょせん玩具ではあるけれど、欧州のそれらは細工がとても美しく、日本で買うと非常に高価だったりするのだ。愚弟は趣味でファンタジーに出てくるような武器を収集しているので、その1つになれば良いかな…と。

観光客向けの『武器屋』さんで、中世の海賊が持っていそうなゴテゴテした飾りの付いた銃を購入。その際、夫は店番の姐さんとサッカー話で異様な盛り上がりで意気投合していた。姐さんが夫に「あんた、日本人だね。ところでサッカーはレアルとバルサ、どっちが好きよ?」と聞いたところ、夫が「もちろんバルサだよ」と答えたのが良かったようだ。姐さんは熱烈なバルサファンだったらしい。すっかりご機嫌になった姐さんは、銃のオマケにライターをくれた。旅行中、スペインで何度か買い物をしたけれど、オマケをつけてくれたのは、ここの姐さんだけである。

そんな感じでコルドバを散策した後、スペインの新幹線、AVE(アベ)に乗ってマドリードへ。気分はすっかり『世界の車窓から』。耳元で石丸さんのナレーションが聞こえてきそうな勢い。草臥れていたはずなのに一秒たとも、うたた寝する事もなく、添乗員さんなと、あれこれ喋りながらマドリードへ。

マドリードでの夕食は中華料理だった。日本人のツアーには、行程の終盤で中華か日本食が入ることがある…とは聞いていたけれど、個人的にはガッカリだった。私はパンより白いご飯が好きな人間だけど、日本食が恋しい…とは思わなかったので。

その夜…夫はスペイン旅行中の食べ過ぎが祟ったのか、少し体調を崩していたので早めに就寝。私は……と言うと、日頃へタレ体質なくせに、旅行中は馬鹿みたいに元気だった。夫の寝顔を見ながら「私は自分が思っている以上に長生き体質なのかも…」なんて能天気なことを思いつつ、マドリードの夜はふけていった……ってことで、今日の旅日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2005年04月28日(木) 沈黙は金。
2004年04月28日(水) ラスト・ワン。
2003年04月28日(月) 可愛くなくてもいいんです。
2002年04月28日(日) 飽和状態の理由。

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