今日、今年はじめてツクツクボウシの鳴き声を聞いた。夏の終わりを告げるセミの声は少し遠慮がちで、だから余計に寂しい気分になってしまった。
夏が終わってしまうなぁ……。
毎日、傍若無人に遊びまわっていた小学生達が姿を消してしまって、少し寂しい。娘も心なしか、つまらなさそうに見える。娘はまだ赤ん坊で、小学生達と遊べる訳ではないのだけれど、それでも彼らの声を聞いたり遊んでいるところを見学したりするのが大好きなのだ。子供は子供同士って事で、何某か通じるものがあるのだろう。
学生時代は夏が終わっても、体育祭だの文化祭だのと秋に向けての行事が目白押しだったものだが、秋という季節は大人にとってはちょっと地味なポジションのように思う。「読書の秋」とか「食欲の秋」とか、なんらかの冠をかぶせてやらないと成り立たないほどに。秋にある定例行事と言えば「お彼岸」と「紅葉狩」くらいのものだろうか。
もっとも自発的に行事を作ろうと思えば、ハイキングとかイモ掘りやぶどう狩りといった収穫イベントとか、気候を生かした遊びがあるのだけれど、それらは決して「しなければならない」ほどのものではない。
暑かった夏の疲れを癒しつつ、来るべき冬に向けて鋭気を養うのが大人の秋の過ごし方なのかも知れない。
ツクツクボウシの声を聞きながら、あまりシャカリキにならない程度に秋の予定を考えるとするかなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。