昨夜は頭が冴えてちっとも眠れなかった。
Fのことで興奮していたのだと思う。心配とか腹立ちとか色々な感情が入り混じって悶々としていた。私とFとは友人だけど、家族ではないので私がFにしてあげられることなど、ほんの少ししかない……なんて事を思ってイラッっとしたり。
私の傍らで大の字になっている娘の寝顔を見ながら「こんな感情に振り回されている場合じゃないなぁ。もう私はの人の子の親なのだから、しっかりしなきゃ」なんてことを思ってみるものの、理屈では理解出来ても気持ちがついてこなかった。
あの様子ではFもしんどくて眠れなかったんじゃないかと思う。その前の晩も苦しくて眠れなかったとのこと。早く病状が落ち着くといいのだれど。
1人悶々としていたら外から蝉の声が聞こえてきた。「夜中に蝉の声が聞こえるだなんて実は夢うつつなのかも」などと思いながら長い時間、蝉の声を聞いていた。
朝になって、どう考えてもあの蝉の声は現実だったような気がして、ネットで調べてみたら、都会では夜に蝉が鳴くという現象はよくある事なのだとか。昼間と勘違いして鳴いてしまうのだとか。なんだか、やりきれない気持ちになってしまった。
可哀想な蝉。せっかく土の下から出てきたというのに、お陽様の下で鳴かずに、暗闇の中で鳴いてしまうだなんて。
……とは言っても夜中に鳴く蝉は少数派らしく、今朝もちゃんと蝉の声が聞こえた。この夏はFにとって大変な夏になってしまうけれど、頑張って乗り越えて欲しいなぁ……なんて事を考えつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。