家の前の道で近所の子供達に混じって娘を遊ばせていると、唐突に井戸端会議が始まることがある。
井戸端会議と言っても「同世代ママ」だけで行うのではない。同世代だけでなく、少し上だったり親世代だったりの「奥さん」を交えての無差別級井戸端会議だ。結婚して主婦になると、年齢に関係なく「主婦」として扱われるのだ。ちょっと面白いなぁ…と思う。
今日の井戸端会議のテーマは「食卓に肉と魚、どちらを頻繁に乗せるか」だった。
私を含めて4人の奥さんと話をしていたのだけれど、私以外の全員が「肉派」だった。私の母と同世代の奥さんもいらしたので、その方はてっきり魚派だと思っていたのだけど「煮魚とか、かないませんわ」とのこと。なんと、イワシを買うのは年に1度、節分に食べる塩イワシだけだとおっしゃるではないか。
我が家は週に3日〜4日は魚がメインだ。ご飯にお味噌汁。煮魚・焼き魚・ソテーがメインで、御惣菜2品…という組み合わせが基本になっている。なので、たまにトンカツとかハンバーグとか鶏の唐揚なんかを食卓に乗せると夫から「おおっ。今日はごちそうだ」と言われる。
子供の頃の生活環境が影響するのかも知れないけれど、私の中でははいまだに「肉=ごちそう」という図式が成り立っている。
昨日の携帯電話の話では無いけれど、自分が少数派に属していると知らされると吃驚するものだ。私の中では「日本人はなんだかんだ言ってお米と和食が好き。そして和食には魚のおかず」という思い込みがあって、どこのお宅でもイワシやサンマの塩焼きや、かれいの煮付けを、せっせと食べているものだとばかり思っていた。
夫は私のこういう頑なな思い込みを「思い込みパッション」と呼んでいる。
よくよく考えてみれば、食べ物の好みなんて十人十色。魚が好きな人もいれば肉が好きな人もいて当然なのだ。だけど実際のところ肉派と魚派はどれくらいの比率なのだろう? ちなみに、我が家の今夜のメインはサワラの煮付けだった。明日は肉と魚、どちらを食卓に乗せるかなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。