白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年07月09日(金) 完璧な花婿。

世の中捨てたもんぢゃない。

ついに来た完璧な花婿! 31歳。独身。次男。身長181センチの爽やか系男前。しかも、乙女な母と私をまとめて面倒見てくれるという気甲斐性。もう、こんな人は現れないんぢゃなかろうか。完璧な花婿とは、ああいう人のことを言うんだろうと感激した。しかも相手さんから言ってきてくれたのだ。こりゃぁ、一本釣りどころか、期待もしてない定置網に鯨が迷い込んできた……てな勢いである。

そんな訳でここは流れに乗って勢い良く結婚……ってな話になるはずなのだが、なんと自分から断ってしまった。まだ恋人とは呼べないような段階で「ごめんなさい」をしてしまった。私に選択の余地などあるはずがなかったのに、なんて暴挙に出てしまったのだろう。

ぶっちゃけ。条件によろめいた部分はあった。てか、条件を聞いたとたんに「どうでもいい人」から「付き合ってみてもいいか」ってな気持ちの変遷があったと言っても過言ではない。見た目とか仕事とかも重要だが「乙女な母の面倒も見るよ」ってところに、かなり惹かれた。それだけで充分だと自分に言い聞かせたのだが……いかんせん好きになれなかったのだ。惚れられなかったのだ。嫌いになる理由もなかったが、好きにもなれなかった。またしても同じ過ちを繰り返してしまったような気がする。

毎度、何か大きな壁にブチ当たったり、辛いことがあると「今度プロポーズしてくれる人がいたら、好きであろーが、なかろーが結婚して、気楽に生きる」と心に堅く誓うのに、いざとなったら「やっぱ嫌だ」となるのはどうしてだろう。馬鹿すぎて泣けてくる。

親しい友人に言わせると「それが白蓮のいいところだ」と言ってくれるし「なんだかんだ言いながらも結婚に逃げないってのは偉いよ」とか言ってくれるのだが、私自身は自分のこういうところが死ぬほど嫌いだ。打算もOKだと思う。むしろ打算って素敵だとさえ思う。思うのに……できないんだなぁ。これが。

恋愛淡白質で、ちっとも惚れっぽくない自分が呪わしく思う。恋愛感情が希薄であるという部分は私にとって最大のコンプレックスだろう。Fが「恋愛できないなら、いっそ諦めて家族になれそうな人を探すって方向に切り替えろ」と言われるのも無理からぬ話である。

まあ、嘆いてもしょがないので、明日からまたコツコツ生きるかな。とりあえず週末だけど、とりあえず休日出勤だし。暑かろうが、なんだろーが働かねばならぬのだし、早く寝て明日に備えるかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年07月09日(水) 色々と。ダラダラと。
2002年07月09日(火) 少々難アリの魅力。

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