先日、Fから面白いメールが来た。
電車の中で面白い光景を見た。おばちゃんが女子高生に話しかけてるねん。おばちゃんが見ず知らずの人に話しかけるなんて、東京では考えられへん。やっぱり、大阪のおばちゃんは面白過ぎるわ。
私はこのメールを読んで吃驚してしまった。何故なら「おばちゃんが電車の中で見ず知らずの人に話しかけるのは当たり前のこと」だと思っていたからだ。これは大阪だけのことではなくて、全国レベルでのことだと思っていたのだけど、他の地域では違うのだろうか? 少なくとも4月まで東京で暮らしていたFは「そんなの東京ではありえない」と言う。
昨日は娘を連れて電車に乗ったのだけど、行き帰り乗り代えも含めてすべての電車で隣の席に座っていた「大阪のおばちゃん」から話しかけられた。彼女達はみな電車を降りる瞬間まで元気に喋りまくり、娘をあやし、楽しそうに電車を降りて行った。
Fが言うところによると「赤ちゃん連れに話しかける」のは、大阪でなくても見る光景らしいのだけど「それ以外の人」たとえば女子高生や普通のOLやお年寄りなどに対しても気楽に話しかけるというのは、他の地域では珍しいのではないか……とのこと。
実際……おしゃべり好きな大阪のおばちゃんは沈黙するのが苦手みたいだ。
私も最近は娘連れで動いているけれど、娘を産む前だって「大阪のおばちゃん」から、しょっちゅう話しかけられていて「公共交通機関でのコミュニケーションは、こういうものだ」と思い込んでいた。こういう風習を「厚かましいし、馴れ馴れしくて嫌だ」と取るか「気さくで楽しい」と取るかは人それぞれだと思うのだけど、私はそんな大阪のおばちゃんを愛してやまない。
たぶん。私もそう遠くない日に大阪のおばちゃんになるのだと思う。すでに……今も片足を突っ込んでいるような気がするし。
日々の暮らしの中で、可愛らしさが擦り切れていくのと比例して「おばちゃん度」がジリジリと上がってきている。個人的に「豹柄」の服は好きじゃないので、年を重ねても着ることは無いと思うのだけど、娘を産んでから自分の中にある「大阪のおばちゃんの種」が着々と育っているのを感じる。どうせ、おばちゃんになるのなら、愛されるおばちゃんになりたいものだなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。