白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2007年11月28日(水)

ご近所の方から蕪をいただいた。家庭菜園で作られたという蕪は小ぶりだけれど新鮮で艶々としている。

いただいた蕪を昨日は鶏肉と茸とでクリームシチューにして食べた。今日はお味噌汁にして食べる。昨日、クリームシチューにして食べた蕪は、とろけるように柔らかくて美味だった。旬の野菜ってありがたいなぁ……と思う。

蕪を料理していて不意に『おおきなかぶ』というロシア民話を思い出した。幼稚園やなんかで読まれているので知っている人も多いかと思う。なかなか抜けない大きな蕪を、みんなで協力して抜く……というお話。単純だけど、ちょっと温かい感じのする楽しいお話だ。子供の頃、あの話の続きを想像して楽しんだ覚えがある。「あの大きな蕪は一緒に掘り出した人達みんなで食べたんだろうなぁ……」と。そして何の根拠も無く「あの蕪は煮込み料理にして食べたに違いないと」思い込んでいた。

冬の温かい料理って身体だけでなく、心も温かくなるような気がする。

子供の頃、寒い日に外で遊んだ日の夕食が、豚汁や粕汁だったらすごく嬉しかったのを覚えている。当時は猫舌だったので、熱々の物は食べられず、料理が冷めるのを待ちながらお椀から立ち上る湯気と匂いにドキドキした。寒いのは大嫌いだけれど、寒い日に食べる温かい料理は大好きだ。

作ってもらって食べるばかりだった私も、気が付けば自分が作る側に立っている。料理は食べる側にいるよりも、作る側にいる方がずっと楽しい。料理を食べると時の喜びに加えて、作る楽しさと、食べてもらう幸せが味わえるのだから。

そんなこんなで、蕪を料理しながら子供の頃のことを思い出したりして1人感慨にふけってしまった。こうやって子供時代を思い出す時って、楽しいことしか思い浮かばないから不思議だ。子供時代だって悲しいこともあったのだけど。

今夜のメニューは鯖の竜田揚げ・がんもの炊き合せ・大根葉の炒め物・蕪の味噌汁。午後からやけに寒くなってきたので、あったかメニューの方が良かったかなぁ……などと今さらながらに思ったりしつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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