『雪のひとひら』ポール・ギャリコ 新潮文庫 を読んだ。
これからのシーズンにはもってこいのタイトルで
全編、美しく優しい言葉で綴られていて
「ねぇ、ちょっと読んでみない?」
とて誰かにススメてみたくなる冊だった。
ファンタジーに分類される作品なのであり
タイトルも、なにやらロマンチックな感じだったので
「気楽に読むには、いいかもね」と手にとったのだが
これが、なかなか手強い1冊だった。
優しさという名のオブラートで包まれた言葉の中には
生きることの「哀しみ」「苦しみ」「嘆き」「喜び」「賛嘆」
……といった雑多な感情が詰め込まれていて
しかし、決して押し付けがましくないところが良かった。
ごくろうさまだった、小さな雪のひとひら。さあ、ようこそ、お帰り。
そう締めくくられるラストを読んだ時
私は自分がとてつもなく長い旅をしてたような錯覚を感じた。
200ページにも満たないイラスト付きの小品を読んだに過ぎないのに。
たとえ短くても、オブラートに包んでいても
心に響く言葉は存在するのだと思った。
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昨日は「迷い」に翻弄されるがままに
なんとなく「泣き言」ちっくな日記を書きましたが
やっぱり私は私が思うがままのことを書こう!
……という「初心に返る」的な結論に達しました。
↑あらためて、ちょっと恥かしかったりします。
心配してくださった「あなた」本当にありがとう。
これからも迷うことがあるとは思いますが
「言いたいことを言う」「書きたいことを書く」
迷ったり、泣き言を言ってみたりしながらも
「私は私」という強さを身につけたいと思います。
白蓮