関西では陣内智則と藤原紀香の結婚披露宴の視聴率が40%もあったそうな。私は5分ほどチラ見をしただけで、ほとんど観ていないのだけど職場ではやはり観ていた人が多かったらしくて、お昼の話題の中心になっていた。もっとも、彼らの結婚披露宴式をネタに結婚話で盛り上がっていただけなのだけど。
同僚達と話をしていたら、私も唐突にお目出度い席に出席したくなってしまった……と言っても、今のところお呼ばれの予定はないのだけれど。そして、そんなことを思っている自分に少々驚いた。何故なら、結婚式や披露宴にしょっちゅう御呼ばれしていた時、私は人の結婚式や披露宴に行くのが憂鬱だったからだ。
親しい友人や親戚の幸せを祝いたくない……って訳ではない。当時は滅法お金に困っていたので「寿貧乏」が嫌だったのだ。「披露宴は仕方が無いとしても、せめて二次会は免除してもらえると助かるのだけど……」なんてことを毎度思っていたものだ。結婚式に御呼ばれしたら、お祝いのお金以外にも、女性の場合は身なりを整えるためにけっこう費用が掛かるのだ。その上、会費制の二次会まで呼ばれたりしたら、泣くに泣けない。「お祝いしたい気持ちはあるんだけどなぁ」と溜息をついていた日を懐かしく思い出してしまった。
その当時を思えば、金銭的にも精神的にも「お祝い事に御呼ばれしたい」と思えるほどの余裕が出てきたように思う。今だってお金持ちとは言えないけれど、それでも切羽詰っている訳ではない。当時のことを思えば夢のような生活だと言っても過言ではない。すごく大げさに聞こえるかも知れないけれど正直な気持ちだ。
身辺状況の変化って日々の暮らしの中では気付きにくいものだけど、こういう機会にフウッっと思い知らされるらしい。それにしても、こういう類の良い変化は嬉しいものだ。今の気持ちを忘れないようにしなくちゃなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。