白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年05月31日(金) サクランボの季節

私は「サクランボ」が好きだ。

もしも「これから先の人生は1種類の果物しか食べちゃ駄目」と言われたら
↑どう考えたって、そんなことを言われる可能性はないんだが。
私は迷わずサクランボを選んで、食べつづけるだろうと思う。
もちろん日本のサクランボがいい。アメリカンチェリーも嫌いぢゃないが
ジャムやタルトなどに加工するならともかく
生で食べるなら、やっぱり日本のサクランボでせう。そりゃぁ。
「佐藤さん」って人が開発したという「佐藤錦」なんかだと、なお良い。

サクランボの、あの味が好きだ。
甘いとも、酸っぱいともつかぬ微妙な風合いが良い。
サクランボの、あの口当たりが好きだ。
表面はツルンとしているのに、噛むとシットリしているあたりが良い。
サクランボの形が好きだ。
色も可愛らしいし「2つで1つ」というあたりが、いぢらしくて良い。

私のサクランボ好きは「恋の盲目」とも似ているような気がする。

1度でいいから「もう嫌だ」というほどサクランボを食べてみたい。
……というのが、幼い頃からの夢だったりする。
友人に「丸いバースディ・ケーキを1人で食べたい」とう女がいるが
私の場合は、さしずめ「サクランボのドカ食い」といったところだろう。
哀しいかな、サクランボは高価な果物なので
いまだかつて「もう嫌だ」というほどサクランボを食べたことはない。
サクランボって果物は、ちょっとしか入っていないのに高かったりして
魚介類でいうなら「ウニ」とか「イクラ」ってなポジションの果物なのだ。

いっそ、山形県までサクランボを食べに行きたいくらいだ。

サクランボの生産地に行けば
思う存分、サクランボが食べられるのではなかろうか?
いっそのこと、サクランボ農家に嫁げば毎年、サクランボの食べ放題?
いやいや……
大阪の人間が毎日お好み焼きを食べている訳ぢゃないように
サクランボの生産地に住んでいても
案外サクランボは食べてないのかも……

もう、ここまで想像が膨らむと「煩悩」以外のなにものでもない。
1年中サクランボのことを考えている訳ではないのだけれども
サクランボの季節は、どうしたってサクランボに囚われがちになる。
「食べたい」気持ちは募るばかりで
かりに1パック買ったとしても「もっと食べたい」と思ってしまい
もはやサクランボの季節が通り過ぎてくれるのをジッと待つ
……といったノリだったりする。

あぁぁぁ。サクランボが食べたい。

ご近所に1軒だけ、サクランボの木を植えているお宅があるけれど
サクランボの木は鳥に実を食べられないようにネットがかけてある。
……なんだか目の毒だ。鳥達もさぞや恨めしかろう。
遠い将来……隠居して開く予定の『ジャム屋』の前には
白い木蓮の木を植えようと思っているのだが
裏庭には、絶対サクランボの木を植えようと思う。
鳥よけネットは……きっと掛けるだろうな。うむ。

誰にだって1つくらい、執着を持ってる果物ってあるよね。
私は季節がめぐってくるたびにサクランボを思う存分食べられるなら
一生懸命、サクランボの世話をすると思う。
ちなみにサクランボは「美味しく育てる」のが難しいみたい。
枇杷みたく、ほっといてもドサドサ実の成る木だったら良かったのに。
↑こんな心配はサクランボの木を植えてからでもイイんだが。

サクランボの想いに胸を焦がしつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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