私が今働いている職場は新大阪にあるのだけれど、ここのところ団体旅行者が、やたらと目につく。「秋は旅行の季節なんだなぁ」と横目に見ながら出勤するのは、なんとも微妙な心持ちである。
いっとう目につくのは修学旅行の団体。小学生〜高校生まで年齢は様々。自分自身も通ってきた道なだけに思わず目を細めてしまう。どのクラスにも1人くらいはちょっと興奮気味に鞄を開けたり閉めたりしているオッチョコチョイな子がいたり、そうかと思えば憂鬱そうに人の流れを見ている子がいたり。楽しくても、そうでなくても彼らにとっては大イベント。月並みだが良い思い出を作って欲しいなぁ……と思う。
その次に目につくのは定年退職を向かえたくらいの年齢の人で構成されるツアー。旅はツアーやパックよりも自力で動く方が楽しいと思うけれど、高齢になってくると添乗員さんがいるツアーも良いよなぁ……と思う。若い頃のように体力は無いだろうけれど、その分は経済力でカバーすれば良いのだから、定年退職後に旅行…ってのは良い時間の過ごし方だと思う。私はまで34歳。夫は35歳。定年旅行を楽しむ前に、しっかり働かなくてはいけない。
そんなこんなで旅心がウズウズとしてたまらない。泊りがけで出掛けたのは7月のこと。「ぜんぜん旅行してないから」と言うほど大人しくしている訳でもないのだけれど「乗り物に乗って遠くに行く」とか「自分のベッド以外の寝床で眠る」ことに渇望しているようだ。松尾芭蕉とか、山頭火に憧れてしまう今日この頃。自分自身は風来坊的な生き方をしてこなかったし、今後もたぶん生真面目に生きるのだと思うけれど、そういう生き方にとても惹かれる。
だからって、ふらりと出掛ける訳にはいかない。とりあえず明日も仕事なので山頭火の句集でも読んで気を紛らわせようかなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。