白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年10月23日(月) 抱き付き太郎

夫のために抱き枕を購入した。

結婚した当初は夫が「抱き付き族」であることを意識する機会がなかったのだけど、夏から秋へと移ってゆく時期、寒がりな私は厚い掛け布団を、暑がりな夫は薄い掛け布団を別々に使っていた時期がある。しかし夫は布団を布団として使わずに、いつも丸めて抱きついていた。

私自身は抱き付き族では無いけれど、実家にいた頃、愚弟は抱き付き族だった。何年か前の誕生日に抱き枕を贈った記憶がある。抱き付き族なのは構わないが、毎日、布団を丸めて抱きつかれては布団が早く傷んでしまうので、取り急ぎ抱き枕を購入した次第。

抱き枕は流線形と言うのか、ジュゴンのような不思議な形をしていた。全国に散らばる抱き付き族達が改良に改良を重ねて、あの不思議な形になったのかと思うと感慨深い。そして夫は誰に教わることなく「正しいポジション」で抱き枕に抱き付いたのである。抱き付き族達は抱き枕の使い方情報を何等かの手段を用いて一族に伝播しているのだろうか? 謎である。

抱き枕は「抱き付き太郎」と命名した。抱き枕からの視点だと「抱き付かれ太郎」が正しいと思うが気にしない方向で。抱き付き太郎は今後、良き相棒として夫の眠りをサポートしてくれることだろう。

ちなみに睡眠中の私は「多動族」…ってところだろう。朝、目覚めて初めて見たものは夫の顔ではなく足だった…なんて日常茶飯時。どういう経緯で、そんなポジションに落ち着くのかは未だ謎である。

今夜も穏やかに眠れると良いなぁ…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2002年10月23日(水) クララの家。
2001年10月23日(火) 日記作家さん達を思ふ。

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