白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年10月23日(水) クララの家。

今の職場で仕事をするのも、残すところ数日となった。
辞めてしまっては日記に登場することもなくなるので
今のうちに職場話を書いておこう。

先日、夢見る建築士Kさんから質問を受けた。
「なぁ?『アルプスの少女ハイジ』のクララの家って、どんなん?」
変な質問をするなぁ〜と思っていたらば
お客様と話をしていたらば
「クララの家」みたいなのを建てたいと言われたらしい。
いま関西では夕方に『アルプスの少女ハイジ』の再放送をしているので
それで影響されちゃったののだろうか?

早速、ネットで「クララの家」を探してみたのだが
「ハイジの家」のイラストはあっても「クララの家」は見つからなかった。
仕方がないのでクララの住んでいるフランクフルトの街の写真を見せて
簡単なスケッチを描いて「クララの家」の外観をKさんに解説した。

「あ〜〜。だいたい分かったけど、こんな家建てられへんし」

お客様の予算と、敷地の形からすると
たしかに「クララの家」のようなものを建てるのは無理なのだが
Kさんは、できるだけ「クララの家」に近づけたプランを作り
私はその図面と、パース(完成予想図)を描いた。
そして、その日の夜……
お客様と打ち合わせをした営業さんから1枚のファックスが。

話を詰めた結果「クララの家」ではなくて
「赤毛のアンの家」のような形が良いとのことです。

……なんてこったい!
「クララの家」はドイツの街中に建つ石造りの重厚な建物だが
「赤毛のアンの家」は田舎に建つカントリー風の建物で
白い壁と、緑の切り妻屋根が目印の乙女ちっく仕様である。
2軒の家は、まったく方向性が違っていて共通点は見当たらない。
もし共通点があるとすれば……
2軒とも「世界名作劇場」に登場したってことだけである。
Kさんと私が激しく脱力したのは言うまでもない。

Kさんは「赤毛のアンの家」をイメージしたプランを建てて
私はその図面と、パース(完成予想図)を描いたが
「次は、どんな家が良いと言ってくるんだろう?」とドキドキしている。
まさか『トムソーヤの冒険』のハックが住んでいた木の上の家
……なんてことは言ってこないと思うけれども、ちょっぴり心配。
↑だけど、ちょっぴり楽しみな部分もある。

休み明けの結果報告を楽しみにしつつ
今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2001年10月23日(火) 日記作家さん達を思ふ。

白蓮 |MAILHP