白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年05月16日(火) 静かな家庭。

我が家に義母とお兄さん一家を招いた翌日のこと。向き合って朝食を食べていたら夫が「なんだか……静かだなぁ」と言った。2人で今日の予定を確認しながらニュースを観る…という、いつも通りの朝の光景で、私には取り立てて静かだとは思えなかったのだけど、夫はさらに言った。「昨日は6人もいたものなぁ」そこまで言われて、はじめて気が付いた。夫婦2人の暮らしってのは、存外静かな物だ……ってことを。

私も夫もお喋りな人間だし、夫は始終、でたらめな替え歌を歌っている人なので夫婦2人しかいない暮らしでも「静かだ」と感じることは無かったのだが、たとえば子供やご老人がいるご家庭のように「常に家の中で何かが起こっている」ということはない。何もかもがコンパクトに、静かにまとまっているように思う。

そう言えばお隣の御宅など、いつも小さな子供さんがバタバタと走り回っていて、時にはお母さんの「コラッ!」なんて怒鳴り声が聞こえてたりする。結婚して家庭を作るって「誰かと一緒に暮らす」というだけの事ではなかったんだなぁ……と当たり前のことを、今になって実感した。

もちろん結婚は子供を産むための目的でもなければ、小さな集団生活をはじめるキッカケでもない。だけど、なんだろう……人間は群れで生きるタイプの生き物だから「血族を増やしたい」って欲求が、どこかに潜んでいるのだろう。大学時代からずっと1人暮らしをしていた夫の口から「静かだなぁ」なんて言葉を聞くとは思ってもいなかった。これは、たぶん良い意味での変化なのだろう。

独身の頃…諸般の事情から一家の大黒柱的ポジションに立たされたときも「家族」とか「家庭」について考えさせられたものだけど、今回は、また違った意味で考えさせられてしまった。

今週は夫が夜勤週間で1人の夜を過ごしている。今のところ「淋しくて耐えられない」と思うことはないけれど、年齢を重ねてもなお夫と2人きりだったり、自分1人きりだったりした時に大丈夫でいられるかは謎である。なんだかウダウダと書き連ねてみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2005年05月16日(月) 躑躅咲く五月。
2004年05月16日(日) 切り離し
2003年05月16日(金) 読書欲とかマスクとか
2002年05月16日(木) 「他人事」だなんて淋し過ぎやしませんか?

白蓮 |MAILHP