白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年05月16日(月) 躑躅咲く五月。

通勤電車の車窓の見れば躑躅がやたらと色鮮やかだ。

躑躅って、どうしてあんなに、おどろおどろしい当て字が付いているんだろう……とてネットで検索してみれば「ツツジの当て字の躑躅は、羊がこれを食べて足踏みして死んだところからの命名といい、本来の漢名は羊躑躅(ヨウテキチョク)」とあった。全ての躑躅に毒がある訳ではないようだけど、毒のある躑躅もあるそうな。

「躑躅」という当て字を知らなかった子供の頃、私の中にある躑躅のイメージは「地獄に咲く花」だった。もしも地獄があるとして、花が咲くとするならば、絶対躑躅に違いない……と頑なに思い込んでいたのだ。攻撃的なまでに派手な色彩と、ババーンと集団で咲いている様が「地獄にお似合い」としか思えなかった。大人の視線で見てみると日本の五月の空には似合いの花なんだけどなぁ。光の色が濃く感じられる空の下では桜の花でパンチが弱い。

そろそろ陽射しが強くなってきたので、日傘を持ち歩こうかと思案中。しかしながら日中は作業着(上は作業着、下はスカート)なので、日傘を持つのは滑稽な気がする。作業着を着て日傘……なんだかなぁ。本当ならばキッパリと陽射しの下を歩きたいところなのだが、お肌の曲がり角を過ぎた三十路の身としては、そうも言っていられないのが悩ましい限り。

それにつけても早春から夏になるまでの季節って好きだなぁ。時分の太陽の光を浴びると「うぉぉっ。生きてるぞぉ」って気分になるのだ。ま、そりゃそうと明日は日傘を持って出勤するかな……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年05月16日(日) 切り離し
2003年05月16日(金) 読書欲とかマスクとか
2002年05月16日(木) 「他人事」だなんて淋し過ぎやしませんか?

白蓮 |MAILHP