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2017年02月27日(月)
PIXIES@EX THEATER ROPPONGI

PIXIES@EX THEATER ROPPONGI

「Where Is My Mind?」はじまり、終盤やるイメージだったんでびびった! ふいうちだったんでへんな声出た。「Debaser」も「Velouria」も聴けてうれしかった…新譜のツアー(なんだよね)ということで新しい曲も多く、アホな客から「新曲やるんじゃねえ」と野次がとんでましたがうるせーばーかばーか。そもそも日本語で野次とばしてて誰に伝えようとしてんねんばーかばーか。

というわけで観るのは2005年以来、およそ十一年ぶり? ひいーときが経つのははやい。キムが去りパズがやってきた。「Hey」でフランシスが中指をたてる相手はもういないが、これぞピクシーズ! という朴訥なベースと、よく通る女声コーラスは確かにここにいる。しかしヴィジュアルが全然違う。はなやか、ドキドキする。

そもそも十一年前にとてもハッピーなライヴを観て、うわーよかったね、バンドは今しあわせだなんて思って、その後『loudQUIETloud』を観てショックを受けたのだった。そりゃ人生ずーーーっと順風満帆ではない、浮き沈みがある。パズは助っ人ベーシスト(そしてヴァイオリニスト)として多彩なキャリアを持っている。過去いろんなバンドを助けてくれたし、逆にいえばひとところに長居しないタイプでもある。キムがもし帰ってきたら、そのときパズはどうするだろう。キムには元気でいてほしい。

今回のライヴもとてもハッピーだったけど、ステージを降りればいろいろ問題はあるのだろう。きっと誰でもそうなのだ。それでも新譜を出して、ツアーに出る。行く先々で笑顔に出会うし、ライヴはやはり楽しい。それが燃料になっているとすればリスナーとしてもうれしいことで、同様にこちらも笑顔になる。

二階席で座ってじっくり聴いたからか、カートの「ピクシーズをパクったんだ」という言葉の重みをひしひし感じてさめざめ泣いたりした(大丈夫か)。ほんと構成とか展開とか、音づくりの面においても、多大な影響を受けてたんだなあ……なんてことをしばし考え乍ら聴いた。Verse Chorus Verse、loudQUIETloud。ピクシーズからはじまったんだ。

いやーそれにしても格好よかった。セトリはその場でフランシスが決めていくのが通例なので、MCなしで淡々とすすんでいくんだけど、音の方は淡々とは程遠い。後述のセットリストを見れば一目瞭然だがこの演奏曲の多さ! とにもかくにもひたすら進む、ひたすら音を聴かせてくれる。ジョーイのフィードバックからリズムが生まれ、一段高い場所から流れを窺っているデイヴィッドがその一瞬を逃さずイントロを叩き出す。悠々とシャウトするフランシス、優雅に弾き続けるパズ。数曲メドレーのように展開してはぼそぼそ相談して次の曲、のくりかえしがスリリングなこと! 「まだやれる?」「手がいてえよ〜」「おまえクビ」「やっ、なおったよ! いけるぜ!」なんておっちゃんたちの小芝居も恒例、そこにパズが参加してる(というか輪の外側でジョーイとくっちゃべってたんで参加してないか・笑)という図もかわいいやらおかしいやら。

ピクシーズからはじまった、そしてピクシーズは今も音を鳴らしている。また聴けてうれしい、また来てくれたらうれしい。みな元気で。

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セットリスト(ログ速より拝借)

01. Where Is My Mind?
02. Greens and Blues
03. All the Saints
04. Here Comes Your Men
05. Winterlong(Neil Young's cover)
06. Mr.Grieves
07. The Holiday Song
08. Blown Away
09. Gouge Away
10. Wave of Mutilation
11. Bel Esprit
12. Monkey Gone to Heaven
13. Isla De Encanta
14. Talent
15. Oona
16. Caribou
17. All I Think About Now
18. Debaser
19. Magdalena 318
20. Velouria
21. Snakes
22. Plaster of Paris
23. Cactus
24. Brick Is Red
25. Break My Body
26. Vamos
27. U-Mass
28. Hey
encore
29. Planet of Sound
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・サポートアクトのBO NINGENは最後の一曲しか聴けませんでした……大江戸線が深いんじゃー地上に出る迄時間かかるんじゃー。しっかし低音がすごかったな、入場した途端鳩尾にドッと音圧がきてうっとかなりました。EX THEATERてあんな低音出せるんだ

・『Hostess Club Weekender』は中止と休止を経てどう変わる? - インタビュー : CINRA.NET
今回のHCWラインナップやら帰りにもらったレーベル案内フライヤーやら、ホステスの意気込みというか巻き返したる感がすごいのでもう見守ることにしたよね……先人がコツコツ耕してきたとこを耕運機でガーときたイメージがあるもんで、長年信用しきれなかったんだけど。今後も期待してます