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2007年02月22日(木) ■ |
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『loudQUIETloud : a film about the PIXIES』 |
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『loudQUIETloud : a film about the PIXIES』@吉祥寺バウスシアター
バウスシアターの爆音上映シリーズ。ピクシーズが再結成してからのドキュメント。
ピクシーズが再結成してからのライヴは1本だけ観ている。この再結成は、継続している。今後新譜が聴けることもあるかも知れない。
あの喧嘩別れ(と言うかメンバー間の険悪っぷりが進んだ上での解散)から何でここ迄関係を修復出来たのかなーってのは、ライヴを観た後も不思議に思っていた。あまりにも楽しいステージだったから。修復とは違うかな…当時の傷はなくなっていないように思える。それでも彼らは一緒に演奏することを選び、とりあえずそのことを受け入れている。家族のようだ。楽屋では会話はない。ケリーが「あなたたちこんなんで大丈夫?」とキムを心配する。
ピクシーズが解散してからのメンバー個々の活動はさまざま。しかしキムにはショックを受けたな…アル中のセラピーを受けていた。そのこと自体はまあ珍しいことではないんだけど、序盤のリハで演奏を思い出せずiPodで曲を聴き直していたり、最初のライヴでは指に水膨れが出来ていたり。それ程音楽から離れていたのか(ブリーダーズはやっていたようだけど)。リハやライヴには両親が顔を出す。ケリーをずっとツアーに帯同している。N.Y.では「N.Y.にシラフでいることなんて初めてよ」と言う。
デヴィッドはツアー中に父を亡くし、ヴァリウムの服用で不安定になっている。会話がないメンバーが、言葉で彼を諭そうとする。話す時には、話す。最低限のことは言う。ジョーイは家族と連日連絡をとっている。こどもたちの映像を観て話しかけている。フランシスちゃんにもこどもが生まれるようだ。
そんな事情を知らない観客は彼らを歓迎し、ライヴに熱狂し、会場の外で彼らを待っている。キムにサインをもらっておおはしゃぎしていたアイスランドのファンの女の子たち、かわいかったな。そしてそんなファンの姿は、メンバーを笑顔にする。
観客はその日のライヴだけだけどやってる方は連日で、好きでやってることではあるもののずっと家を離れて家族とも離れて、ライヴの空間では常に高揚感を求められる、もしくは身体がハイになる。自分でコントロールするのはなかなか難しい。それって結構キツい。ヤクに走るひとや乱痴気パーティーにハマるひともいるやね、そうでなきゃやってらんないのかも知れない、余程タフか余程バカか余程ハイな体質じゃないと。
そんなことを考えると、ツアーだけが原因ではないだろうが「余程タフか余程バカか余程ハイな体質」には到底見えないひとたちの集まりであるこのバンドが解散したのは至極自然なことのように思えたし、そして今の状態がどれだけ続くか…とも思う。音楽が彼らをどれだけ繋ぎとめておくか。うーん、こういうと後ろ向きだな。別に繋ぎとめておかなくてもいいんだ。また壊れるかも知れない、でもまた戻ってくるかも知れない。傷跡は残っているけど。「Where is my mind?」と唄い乍ら、ツアーは続く。急がなくてもいい。焦らなくてもいい。
しかしよく初リハの映像撮れたなー。
ダニエル・ラノワ(!)のスコアもよかった。水族館のとことか。
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■ファインズさん おいおい何やってんだ…(黙・敢えて書く気はせんので気になるひとは検索でどうぞー)ちょっと今後の仕事に影響出るんじゃないかな……。 マーティン・マクドナー監督作に出演(!)とのことでもうクランクインしてるっぽいですね。これは期待! 勿論脚本もマクドナーですよ
■おだいじに ダニー@TOOLが腕の筋肉を断裂して手術したとのこと。事故とかではないようなので、疲労からかな…日本のライヴでも無理してたのかな……
■きたー(書いてるのは23日) NIN追加。5/19@スタジオコースト
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