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2024年12月16日(月) ■ |
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『菊地成孔 3DAYS』菊地成孔クインテット |
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『菊地成孔 3DAYS』菊地成孔クインテット@Shinjuku PIT INN
恒例。「みんな儀式みたいに撮ってるねえ」「はは、ちょっとお待ちください、もう1枚横位置で撮らせてくださいね」「あはは、いいよいいよ、俺も撮る」なんて一期一会の会話が自然に出る方舟の入口。今年の演奏はあたたかい剛の者でした、よいお年を
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Dec 17, 2024 at 1:35
以前高橋徹也のライヴ後に風知空知のエレベーターに全然知らない男性とふたりきりで乗ったら「…いいライヴでしたね……」と話しかけられて、こちらも自然に「ホントに…すごかったですね……」って答えてふたりしてはあ〜とため息ついて、じゃ、と別々の道を帰ったことを思い出した。この席空いてます? ええ、どうぞ、みたいな会話を初対面のひとり客同士で話して、演奏に聴き入って、MCに笑って、終演後はバラバラに家路につく。好きな時間。
----- 菊地成孔:vo, ss 林正樹:pf 宮嶋洋輔:g 小西佑果:cb 秋元修:drs -----
3DAYSのラインナップにクインテットが入るようになったのは2021年から。2020年は菊地さんと林さんのデュオだった。振り返ってみると2021年はvo, ts, ssで、2022、2023年はvo, ss。歯のこともあるのかな、と思っていたけど、今年もsaxはソプラノのみ。クインテットは菊地さんのssと歌を堪能出来るというカラーが出てきた、か? 以下方舟ピットインの核心は聴き手の心のなかにだけある。しかし書いておかないと忘れる。という自分のエゴの為によるメモです。書いてよさそうなとこと自分が判断したとこだけ。
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・お寒いなか〜と御礼のご挨拶 ・2nd setに睨みを利かせる1st set。ふふふ ・こういう筋を通すとこ、現場に足を運んだひとはうれしくなっちゃうね ・全編コート着たまま演奏。風邪ひいてました ・ここんとこ毎年そうではないか。おだいじにですよ ・というか毎年この時期は風邪ひいたり葬式直後だったりと弱っている ・ピットインのキャパだとその弱り具合がダイレクトに伝わりやすい ・ご本人の線の引き方もあるのかも。ここなら、と ・お肌綺麗ね。夜に生きるものだからかしら。というか具合悪くて青ざめてたのかしら ・でも演奏は絶品。というか演奏は生き様だ!
・声がガラガラなのは風邪ひいてるのと、執筆中ずーっとひとりごといってるから ・ひとりっきりで閉じこもって原稿書いてるときってひとりですごく喋ってるんですよ ・ガラガラといってたけどいい具合にハスキーな声になっててよい ・それにしてもいい表情で唄いますよね。いつもね ・あと今回振り付けがいっぱいあった。座ダンス
・ロングトーンから浮かび上がる「Over the Rainbow」の緊張感と開放感よ ・音の残響が全部消える迄聴き入って、一拍置いて拍手するピットインの客も好き〜 ・「音が消えていくのを聴く」のよ。それ含めての一曲ですわのよ ・アコースティックセットの「魚になるまで」めちゃめちゃいいよな! ごめんこれオリジナルより好きなんだ……最初このセットで聴いたときはホントたまげた ・女声曲をカヴァーする天才 ・天才よな…… ・それをいったら「Mr.サマータイム」もなあ ・これを冬に聴けるってのも3DAYSのクインテットの醍醐味
・「色悪」にはSiriを呼び出す呪文が! て話に腹がよじれた ・レコーディング中にSiriが起きてきて傷は舐めない方がよいですよとかアドバイスされる(大ウケ) ・Siriをどうやって呼び出してる? とメンバーに訊くも、誰もSiriを使っていないという ・困って客に訊く。ひとりが「Hi, Siri」と呼び出しますと答え ・わかったそれ歌詞にあるわ!(大ウケ) ・「い」「し」「り」辺りに反応するようです ・どこからがホラなのか! ホラなのか? ・Siriが起きないようにその部分は飛ばして唄います ・同じコードの繰り返しだから飛ばしてもいけるんだよねとのこと ・といいつつ結局唄ってしまう。「どこだかわかった?」 ・「色悪」はカラオケに入っている(マジで。知らなかった)。難しいといわれるけど演歌のように唄えばいいんですよとこぶしを効かせてサワリを実演(大ウケ)
・「優雅で感傷的なミニマル」! 林さんのピアノ! ・このピアノリフー! ・フンガーこれクインテットでもレコーディングしてー! ・宮嶋さんのソロがどれもすごくよくて! 何あの走り出し方 ・小西さんのソロも濃くてなー! 踊るピチカート、這うボウイング ・秋元くんは例のタコ殴り(©菊地)だけでなく、スティック、ブラシ、素手を使い分けた繊細な演奏が素晴らしい ・シンバルのゴースト、タムの丸い微弱音が曲の余韻を生みまくる ・いつも楽しそうに演奏しているが今回真剣顔が多かった
・いやマジでいい座組よな……アルバム出して〜音源出して〜 ・公式サイトはつくるつってた ・アルバムが先だろと自分ツッコミしてた ・サイト開けたらロゴがドーン! メンバーの画像がひとりずつバーン! 遠くからグ〜っと出てくるやつ! (ポーズとって)林正樹! 小西佑果! 秋元修! 宮嶋洋輔! ・戦隊ものか ・ちゃんと全員の名前いうとこ律儀 ・インターネット黎明期にあったやつのことかな…Flash使ってるみたいな…… ・動画をいっぱい載せる! 演奏じゃなくてドッキリの動画! ・以下どんなドッキリかの提案 ・秋元くんだけがリハに呼ばれずそこへ石若くんがってドッキリやめて ・秋元「リアルです……」(ちいさーな声で) ・いじめないで! ・秋元くんのポンポンのついたニット帽かわいいなーと思ってたら「秋元くんも石若くんも北海道だからね」。そうなのか! 北の子か! かわいい!
・皆さんいじめられないように。いじめる奴にはいじめ返す武器をひとつ持っておくといい。瞬時に出せるやつ、って ・あーこのひとそういう懐刀いっぱい持ってるよね
・戦隊もので思い出したが、以前このクインテットを白雪姫と小人たちに喩えてたことありましたね ・話の流れからして白雪姫が菊地さんなんだが ・KAWAII!!! ・ペペでは桃太郎だった ・KAWA(以下略)
・小西さんの曲「Natsu No Yoru」が不穏ですごくよかった ・「この曲リリースの予定はあるの?」「あります。来年の……」「じゃそれより早くこっちで出せばこっちのものだ」「……」「嘘ですよ!」 ・そういうこという〜 ・『マルモのおきて』観てた当時、芦田愛菜ちゃんが育ってジャズ界に来てくれたらな〜と夢想してた話 ・ウッドベースなんか弾いてたら最高じゃない!……小西さん芦田愛菜ちゃんに似てるっていわれたことない? ・小西「ないです」(即答。喰い気味で)
・「インベーダーゲーム」! ・銚子の江戸っ子官能小説朗読会みたいな趣に ・粘度が高ーい! ・インベーダー、エスカレーター、自己紹介、カウントアップ ・様々な言語で数を数えあげる。これがまあスリリングなこと ・インベーダーゲームの説明。コインを数えてるんですね。で、当時ゲームセンターで後の某プロ野球選手にカツアゲされたって話初めて聞いたような…どうだったっけ、忘れてるだけかな……帰宅して調べちゃった、銚子出身だった(笑)
・野外というか屋外での営みの話 ・森でワイン呑んでも緑の匂いに負けて全然香りを愉しめない ・海でワイン呑んでも潮の匂いに負けて全然香りを愉しめない ・ワインは他の匂いがしない、無機質な場所で愉しむのがよい ・からの〜「G.o.a.P(急いでピクニックに行こう)」
・今回のパワーワードは20世紀 ・もはや平成でも昭和でもない ・こうやって目を見開いて瞳孔開いて話さないと頭おかしいひとだと思われる! ・いやそうしなくても、普段から充分に……
・本編ラストは寂聴! 最高! ・これどんどん育つ ・「Woman 〜Wの悲劇より」と姉妹みたいなピアノのリフが! ・音源化してーーー!!! ・アンコールは「Every Time We Say Goodbye」。しみじみ。よいお年を〜 ・しかしまだまだ年末進行地獄なのであった(自分が)
・いやしかし…今年は……なんだったんだろうなーこのあたたかみ ・や、やさしさ? ・あれよ、例年この時期年末進行中で、チケット取れた時点で「この日だけは定時で帰らせてくれ」とすごい根回しして、当日ギンギンのまま職場を飛び出して、演奏の凄まじさにギンギンになって帰宅していたが ・今年はすごく穏やかな時間が持てたわ。心休まった…集中して聴いてたので身体はガチガチだが…… ・演奏の凄まじさは変わらないのだが、甘やかな痛切というものがあるのだなと感じ入りました
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しかしホント、アルバム聴きたいねえ。寂聴のやつとかホント音源出してほしい。公式サイトもね!(笑うところです)
耳がもげそうなくらい風が冷たい外に出て、でもそれが気持ちよく、ニヤニヤし乍ら颯爽と新宿駅へ向かうところ迄もセットで恒例なんだけど、昨年はなまぬる〜い感じの空気であんまり寒くなかった。今年も耳がもげそうと迄はいかなかったな。温暖化か。でもいちばん好きな季節。途中から地下道になど降りません。演奏から受け取った暖を抱えて帰る。
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