初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2018年09月14日(金)
DÉ DÉ MOUSE “be yourself” release oneman tour

DÉ DÉ MOUSE “be yourself” release oneman tour@TSUTAYA O-EAST

-----
Key, Track operate:DÉ DÉ MOUSE
G;観音(Sawagi)
B:雲丹亀卓人(Sawagi)
Drs:山本晃紀(LITE)
-----

『be yourself』リリパ。うええええハッピーでアッパーで楽しくてずっと笑ってた〜。twitterで「今年はいっぱい素晴らしいライブにありつけているけど、『楽しさ』においては、今日のデデさんが今年一番かもしれない」と書いてる方がいて激しく頷きました。

映像化の企画(後述)が事前発表されており、ステージ演出もかなり力が入ったもの。80年代のディスコ〜90年代の違法レイヴ会場に、ハッピーなダンスミュージックをノンストップで演奏するバンドがいる──そんなコンセプトに基づき彩られた空間へと入場すると、左右のスクリーンにはネオンを模したウェルカム看板、DJ yourself(ライヴ後デデくん本人だと発表されてたけど、まあ、ねえ?(微笑))によるゴキゲンな音楽が迎えてくれる。ダイナーとロフトのイメージがしっくりくる、赤基調の内装が洒脱といかがわしさを匂わせるO-EASTという会場選択も、この演出を最大限に活かすものだったように思います。なんか丁度いいんだよね。閉鎖的ではないけど広過ぎるということもない。あとトイレのドアの下部分がかなり空いてるところもヘルシーとヤバさが相俟って好きなところ(笑)。初めてクラブを訪れた子が、ちょっと怖いけどこのなかに入ればワクワクするような音楽が待っている! とちいさな勇気を出して一歩踏み込むのにうってつけのハコ。で、入ってみたら全然怖くなくて楽しくてたいへん、みたいな。そんな時代が自分にもあったわと勝手に懐かしく思ったりもしましたよ。

さてステージ。センターには電飾ビッシリのデデくんのコックピット……というよりお立ち台だな、デデくんの音楽で誰よりも踊るのはデデくんだからね! 上手側に山本さんのドラムセット、下手側に観音さんと雲丹亀さん。サポートメンバーは白シャツに黒パンツで統一、デデくんは黒Tシャツにブルージーンズ。ラフなところがまた、踊るぞ! という意気込みを感じさせます。レーザーは七台だったかな。昨年のUNITではキャパオーバーじゃね? というくらいのレーザー使いで、当たったら死ぬくらいの危機感(笑顔で)がありました。スリリングで非常に面白かったんですが、ハコのつくりがちょっと変則的(なんかあそこスクエアプッシャーのマークみたいな形よね)なので効果が行き届かないケースもあったように思ったのです。今回のO-EASTでは、UNITでは観ることが出来なかったシンメトリーな照明が鮮烈。跳びはねるデデくんの髪が、指先がレーザーの光に触れると、反射して七色の光になって飛び散る。デデくんの自身がプリズムになってる! これは本人意図して動いてないと思うんだけどドラマティックでたまらんもんがありました。ここ、映像に残っててほしい!

観音さんと雲丹亀さんはニコニコ笑顔で演奏している。対して山本さんは昨年のフジで見られたような笑顔がなくシリアスな表情。ド真ん前だったのでよく見えたのだが、LITEとセッティングが全く違う。恐らく昨年のフジとも違う。スネアが二台あり、ハイハットとバスドラ用のツインペダルが並列に配置されている。スネアの一台はカンカン響くくらいの高音、もう一台はザラリとした肌ざわりの低音にチューニングされており、曲によって使い分けている。16を刻むときは高め、タムとセットで鳴らすときは低め。ときには一曲のなかで併用するときもあり、そうなると椅子の位置や座る姿勢も変え乍らの演奏になる。LITEはMCでも言われていたようにロック的なアプロ ーチではあるけれど、マスでダンサブルなナンバーも多い。それでもこの日の演奏は、これ迄と全く違うアプローチのものだというのが素人目にも分かる。セッティングだけでなくリズム感も全然違う。人力のドラムでダンスミュージックをやる難しさについてしょっちゅう話し合ってる、開拓しがいがあるし今後も追求していきたい、(山本さんを)先駆者として育てたい的なことをデデくんが話していましたが、それにうんうん頷いていた山本さん。リズムやカウントを呟いたり、メロディを唄い乍ら叩いていた彼の表情が、ライヴが終わりに近づくにつれ少しずつ柔らかくなっていく。手応えがあったのだろうなとつられて笑顔になりました。

彼のためのアルバムみたいになってしまった! ライヴではとにかくロングトーン出さないで、ナイル・ロジャースばりに刻んでって伝えた! といわれた観音さんはキレッキレのカッティングを繰り出し続け、「don’t stop the dance」「lonely if」辺りは生では無理だろうから……とハケるプランでリハスタに入ったらバッキバキにアシッド弾き倒したんでそのままステージにいっぱなしにしよう、ってことになった(笑)という雲丹亀さんのベース。架空のハコバンがクラウドを踊らせ続ける。「昨年はこのバンドで中国ツアーもやって、いっつもダンスミュージックをバンドでやるにはって話してるし、すごくいいバンドになってきてると思う」とのことでしたが、確かにライヴのたびにストロング度が上がってる。観るたびこのバンドの未来が楽しみになる。

デデくんのエモさも頼もしい。ハイテンションで気がよくて、ダンスミュージックが大好き。誰よりも今を楽しんでいて、でもフロアを置いてけぼりにすることなく、「ほら、こんなに楽しいんだよ!」とシェアすることを常に心掛けている。こんな人物が鳴らす音楽を笑顔で聴かない手はない。『be yourself』からは全曲演奏、最後の曲との言葉に「ええー(、もう終わり)?!」という声があがると「短く感じたってことはよかったってことだよね?」と返す。本編最後に(待たせたねー!)タイトルナンバー「be yourself」が鳴り響いたフロアの多幸感、思い出すだけで今でも鳥肌。アンコールは「久しぶりに来たひとでも知ってる曲」と「dancing horse on my notes」。\DJ!/のサンプリングヴォイスに誘われ、踊り倒してガクガクの脚がまた動きだす。楽しい時間が終わってしまう名残惜しさと、素敵な時間が過ごせた感謝とで半泣きです。またね、またね、また会おね。

過去、現在、未来。DÉ DÉ MOUSEはいつでもきっと楽しい音楽を用意してる。ダイナーに飛び込むかはあなた次第。

-----

・DÉ DÉ MOUSE 渋谷O-EASTワンマンライブ 初映像化プロジェクト│CAMPFIRE
あと約十日、目標額迄あとちょっと。作品として残したい意気込みがひしと感じられ、観客からしてもこの夜がパッケージ化されればどんなにいいかと思わせられた素晴らしい内容だったので実現してほしい。来られなかったひとにも観てもらいたいな
(20180919追記:19日に目標額達成しました〜めでたい! クラウドファンディングは引き続き行われ、最終日迄に集まった金額により内容のグレードが決まるとのことですのでまだまだ集まっていいのよ〜)

・おもろかった(だいたいおもろいが)MC
- ディスコリバイバルがくるんだよってずっといってるのに誰もやらないから自分でやる!
- チョッパーベースがくるんだよって以下同
- 今回のアートワークを手掛けたTOKIYA SAKBAさんとはとあるひとのパーティで会って、「ファンです」っていってくれたので「じゃあ描いて!」ってすぐいったの!
- あの女子高生は遠藤大介さんです! あの頭蓋骨も遠藤大介さんです!(言い方)
- セーラー服はヘンな意味じゃなくて青春の象徴なの!
- この女子高生をDÉ DÉ MOUSE二代目を襲名させて僕はもう裏方になるってどうだろ、セーラー服の女の子のDJ、すごい人気出そうだし売れそうだしってなことをマネジャーにいったら「へぇ、好きにすればいんじゃないすかー(吐き捨てるような口調で)」っていわれた
- 物販Tシャツ、LFOを意識(これな)してつくったんだけど仕上がってみたらロッテリアのロゴみたいになった

・INTERVIEW : DÉ DÉ MOUSEが演出する“夕暮れ時のディスコ感”│OTOTOY
「あの女子高生は僕」というアートワークのコンセプトについてライヴ中のMCで詳しく話してくれていて、「インタヴューとかで話すと長くなるしヘンにとられちゃうし」ともいっていた。この記事ではその辺りしっかり茶化さず書いてくれている。毎回作品に対する企画意図や思い入れについて、言葉で伝えることを厭わないデデくんの姿勢には敬意を抱く。
あと今回やたら「オーバー40のひとたちが〜」と言ってましたがご本人も今年不惑を迎えたんですね。それでいてあの瑞々しさ(容姿も感性も)…見習いたい……


件のリハ。こりゃ生でやっちまおうってなるわな、最高