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2017年02月28日(火)
『19972016 LIVE & DOCUMENT』

BOOM BOOM SATELLITES『19972016 LIVE & DOCUMENT』上映会+トークセッション@T・ジョイPRINCE品川 シアター6

『19972016』限定盤収録の『LIVE & DOCUMENT』上映会。中野くんが来場する新宿バルト9のチケットはとれなかったので品川で観た。来ると言っていた友人が見当たらない。終映後ロビーで会ったが、シアター7だったという。盛況につきスクリーン増やしたのかな。上映前のトークセッションの模様は、ライヴヴューイングで観ることが出来ました。( )内の発言は司会進行の鹿野淳さん。以下印象に残ったところをおぼえがき。記憶で起こしているのでそのままではありません。

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(今回のボックスについて。中野さんのことですから相当いじくりまわしたのではと思いますが、作業内容について教えてください)
・『19972007』はリマスタリングのみ。『20082016』はミックスからいじくりまわしました
(曲順をリリース順にしなかったのは?)
・ひとつの作品として聴いてもらいたかったからです。四枚並べるとバンドの人格が見える……BOOM BOOM SATELLITESの人柄が出た作品になったと思います。十年後も二十年後も聴いてもらえるものにしたかった

(確かに、通して聴いても時代を感じさせないものになっていました。二十年の活動期間で録音環境やデータの扱いも変化していたでしょうし、たいへんだったでしょう)
・初期のものはDATだったりフォーマットもバラバラで、統一感を持たせるのに苦労しました
(へんな例えかも知れませんが、引っ越しのときとかに古い荷物が出てきて、ついそれを読みふけってしまって時間が過ぎる…というようなことがありませんでしたか)
・ありましたありました。セッションまるまる録ってるものとか出てきて、ついつい聴いちゃって。作業が進まなくて困った(笑)

(いつのフジだったか、終演後楽屋に挨拶に行こうとしたら入口でとめられて。なんだろうと思っていたら奥からドンガラガッシャーンとか聞こえてきたことがありました)
・二十年も一緒にやってきたからいいことばかりではなかったですし…お互いを理解するための二十年でもありましたね。出会ってからは三十年近くにもなるわけで。BOOM BOOM SATELLITESも最初はバンドというより音楽制作ユニットみたいな感じだったし
・ずっと仲が良かったわけでもないしぶつかることもありましたし。逃げるという選択肢もあった、いやになったら逃げてもよかった。でもふたりともそうしなくて、なんでも徹底的に話しあって。今はいいことしか思い出せないですね

(何故逃げなかったのでしょう)
・それは親友だからです。……親友という言葉だけで表現するのは難しいけど、家族よりも長く一緒にいて、いろんな経験をして。ひとりの人間とここ迄とことん向き合うことなんてそうそうない。お互い成長出来たと思う
・晩年の川島くんは、自分がいなくなったあとの僕のことを心配していた。そんなこと以前は考えられなかったことで
・出会った頃は毎日のように彼の部屋に遊びに行ってましたね。レコードも機材も沢山あって、おもちゃをいっぱい持ってるお兄さんみたいな存在でした

(川島さんって収集癖があったんでしょうか。僕が最後に会ったときかな、川島さんがもうすぐ引っ越すってときで荷物の整理をしていたら知らないギターが出てきて、中野さんが「そんなの持ってたの? 言ってよ!」と言っていたのが面白かったのですが)
・そうそう、あのときはもう川島くんも頭がぼんやりしてきていて、記憶が曖昧で「どうしたんだっけ〜」って。そんなのがごろごろ出てきて、こんなにあるんだったら(レコーディングとかに活かせたかもしれないし)言ってよ! って。今全部僕のところにあるんですけどそれがすごい量で、困ってます(笑)。奥さんに預けられちゃって。どうしようって

(僕もそうですし、ファンの皆さんも気になっていることでしょうが、今後についてお聞かせください)
・僕は音楽というものにまだまだ魅入られていて……音って空気の振動じゃないですか。ただ空気が振動するだけで、心が動かされたり涙が流れたりっていうことにまだまだ可能性を感じるし、追究していきたいと思ってます
・BOOM BOOM SATELLITESという名前をずっと背負って生きていきたい。これからもいろんな音楽をつくっていくと思うけど、名刺にはBOOM BOOM SATELLITESの中野、でいきたいと思ってます
(今の発言、ここにいる皆さんとてもうれしいと思いますよ)

(これから上映される映像について)
・映像に関しては全く口出しせずに、信頼しているひとに全部おまかせしました。自分が関わると全部消したくなっちゃう。いるでしょう、自分が写ってる写真きらいなひと。あれなんです。あっこれダメ、これもダメってなっちゃう

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映画館の大きなスクリーンで、いい音響で観ることが出来てよかった。内容については素晴らしかったとしか今は書けない。冒頭のシークエンスに胸を衝かれ、ワイルドバンチの映像は初めて見たのでショックが大きかった。平井さん期の映像も沢山あってうれしかった。二十年の歴史の映像なのに、時間がとても短く感じられた。2012年を迎えると、ひたすら終わってほしくないと思った。でも終わりはくる。残るのは感謝ばかり。





・ブンブンサテライツ中野雅之インタビュー:仲間の死を経て、最後の作品『19972016』セルフリマスタリングに込めた思い|ギズモード・ジャパン
偏ってない、いいインタヴュー。バンドについて、自身のキャリアについて、音楽シーンとそれが聴かれていく環境について。これ迄と、そしてこれからについて