藪から棒に再開。 いったい、いつからサボっていたのか。
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某雑誌の、白井聡という政治学者の記事。
「…われわれの社会の生産力は途方もなく高くなったのだから、世の中が貧乏臭くなるわけがないはずなのだ。しかし、資本主義というシステムはこの逆説そのものにほかならない。…このシステムはフラフラになっているのになかなか倒れない。どうすればよいのか。少なくとも言えるのは、便利になったとか、綺麗になったとか、最先端だとかいう宣伝文句に簡単に踊らされないことだ。売り文句の裏側には、われわれを窒息させるシステムの陰謀が隠れているかもしれないのである。」
別の某雑誌の、アーサー・ビナードという詩人の記事。
「…世の中にはコマーシャル大好きの「広告患者」がうじゃうじゃいます。彼らの消費でこの世の中が地獄へ流れていくと私は見ています。消費による間違った資金提供が戦争をやりたがっている勢力を支える自殺行為でもあると自覚し、それを着実に改めていくのが主権者となる第一歩です。…」
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気づいている人は気づいているのだなあ、と思う。
金と社会構造の因果は、別に税金や政治献金に限らない。
消費は、商取引である。 同時に、自己資金を社会へ再分配する行為である。
あだや無思考に行ってはいけない。
たとえ牛乳やパンに費やす数百円であろうと、
誇りと尊厳といささかの警戒心をもってとり行えば、
この国は、きっともう少し変わるのだ。
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