浅間日記

2014年09月21日(日) 名曲を聴き継ぐこと

満員御礼の、杉並公会堂。

やっこらえっこら、鉄道に乗って、
この音楽を聴くために、花の都へ出てきたのである。

そうだから、申し訳ないのだけれど、
新進気鋭の演奏家によるバイオリンコンチェルトも、世界初演のマリンバも、それはそれとして楽しんだけれども、私の中では先付、向付。



満を持して、山本直純作曲 合唱組曲「えんそく」。

ラジオ深夜便で耳にして、その魅力に何ともとりつかれた。

「廃盤」などと無下な結果を出す検索エンジンを蹴飛ばし、
コロンビアレコードから出ているCDを探しに探しあて、

それから何回、聴いてきただろう。
直純さんのこの曲は、もうすっかり私の一部になっている。




山田和樹さんも、日フィルも、なかなかハリキッテいた。

村上春樹風に言うと、「行儀よく高級スーパーに並んだ野菜のような」
子どもたちの合唱も、美しかった。

美食を極めた後のような満足感で、東京を後にする。



山田さんは「名曲を聴き継ぐ」ことの大切さを話してくれたが、
私にとっては全くその通り、その機会を与えてくれたこの企画に感謝、である。

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2005年09月21日(水) 最期のカード
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