母が持参した「荻窪百点」なる地元のミニコミ誌。 もうずいぶん昔からあって、タイトルだけでなくその編集スタイルから、 銀座百点を真似たのだということはすぐわかる。
落花生をボリボリとやりながら、漫然とページを繰る。
ふーん、杉並公会堂ね、山田和樹さんね、とぼんやりみていたら、 山本直純作曲 合唱組曲「遠足」とあるではないか。
これはただ事ではない。
Aを呼びつけ、ほらここに!と騒ぎ立て、 −Aは同意しつつも鬱陶しそうに自室へ戻っていき−
この機を逃せば、生演奏で聴くことはないに違いない、 と焦燥感に駆り立てられ、矢も楯もたまらず電話でチケットを確保する。
大急ぎ、大騒ぎで事を成し遂げてから、 ああ中年女は喧しくて浅ましくて駄目だね、などと、 ニヤニヤしながら反省のふりをする。
2011年08月02日(火) ベクレル米 2007年08月02日(木) 放棄された夏 2006年08月02日(水) 予行練習 2004年08月02日(月) 休業脳
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