浅間日記

2014年02月09日(日) 哺乳類の卵巣は成体期も、新しい卵を形成する能力をずっと維持しているらしい

ネイチャー日本語版のサイト。

ずっと探していた論文のダイジェストを見つける。
以下、忘れないように記録。

2009年4月13日付 −もう4年も探していたことになる−。
当時は小さな新聞記事になったので、私も知ったのである。



哺乳類の卵巣は成体期も、新しい卵を形成する能力をずっと維持しているらしいことが、新たな研究により明らかになった。この知見は、再生医学や生殖医学に重要なかかわりがあると考えられる。

一般に、哺乳類のほとんどの種では、「卵母細胞」として知られている卵子の形成は出生前に終了すると考えられている。最近、若年期から成体期のマウスで、卵巣に細胞複製能がみられることを示す証拠が得られたのにもかかわらず、出生後の哺乳類卵巣中に雌性生殖幹細胞(FGSC)が存在するかどうかについてはまだ議論が続いている。

J Wuたちは、生後5日齢および成体マウスの卵巣から、機能を備えたFGSCを単離したことを報告している。単離されたFGSCは自己複製能をもち、長期間にわたる培養の後でも増殖能が維持された。このFGSCを不妊マウスの卵巣に移植したところ、FGSCから卵母細胞が生じ、薬剤で誘発した不妊の回復が、仔が生まれたことで実証された。生まれた若いマウスには異常はなく、受精能力をもっていることがわかった。




卵子が老化すると喧伝されているが、このダイジェストを読む限りでは、
必ずしもそうではない、と証明されている。


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