浅間日記

2005年02月09日(水) ゲームオーバーなのではない

終日PCの前。不健康である。

在宅ホスピス医のN先生が、教育委員長に就任されたという知らせ。
小学校などで命の教育をなさっていた業績ゆえか。

学業の前に命の大切さを学ぶことが大事、との県行政の采配で、
N先生を抜擢したことは、センスあることと嬉しく思う。

でもその一方で、くじけている場合ではないが、改めてショックに思う。
人はいつか死ぬ、とか、命には限りがある、などという当たり前のことを
学校で教わらなければ分からない子ども達がいて、
生命教育は学校教育のプライオリティにおいて
最上位にもっていかなければならない、とは、一体どういうことか。



死んでもリセットすれば生き返ると、本当に、真剣に信じている子ども達が少なくないのだそうだ。
天動説を信じているどころの話ではない。
科学は一体どこへ行ってしまったのだ。
五感は何をセンシングしているのだ。

いったい、どういうイメージのもとに、「死なない」というか、
「生き返る」と信じているのか、ぜひ説明を聞いてみたいところだ。

子ども達が、こんな時代に子どもでいることについて、
大人の私は想像力を働かせて共感し、どうすればよいのか考える義務がある。
このことは確かだと思う。
子ども達をこんなにしてしまったのは、何か、ということについても。

次世代をいじめたり、意地悪をするような態度は、
やるのは簡単だけれど、しないように気をつけなければいけないと思う。


 < 過去   INDEX  未来 >


ipa [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加