今年度の「子ども・若者白書」が閣議決定。 いわゆる「ニート」の若者が平成7年以降で最多となったことがトピックスである。 15歳から34歳の「not in education, employment or training」である人は53万人、その年齢層の2.3%を占めるそうだ。
「自殺対策白書」も閣議決定。 3万人ラインは15年ぶりに下回ったが、若い世代の自殺が深刻なんだそうである。20代の死亡の原因のうち、半数近くを自殺が占めているそうだ。
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社会全体に老害が溢れ、加齢臭が漂い、 若さのかけらもない次代に若者であるということは、 体がきしむようなつらさがあると思う。
世の中に溢れている有害物質や劣悪な環境は、 物心ついた時にはすっかり自分の身体の一部になってしまって、 だるい身体をどうしようもない。
人生に大切なことは情報産業が入れ知恵するから、 足がすくんで未来に踏み出せない。
どうにもならないとうずくまっていたら、 ニートなどという無神経な略語で小ばかにされ、 ただ存在することも許されない。
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時代に反旗を翻すのは、死ぬことではない。 もちろん、無差別に誰かを殺すことでもない。
「その駆け引き」に命を使うのは、もう無意味なことだ。 あとは、なりふりかまわず生きるしかないだろう。
町工場のランニングシャツの親父のように、 うるせー!と怒鳴りながら、せっせと手と足を動かして、 ささやかな未来を自分なりに創っていくしかないのだ。
2007年06月19日(火) 2006年06月19日(月) 3浪生の受験日前 2005年06月19日(日) 高密度な労働投下 2004年06月19日(土) 草刈り多国籍軍
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