山の家へ。
せっかくいい具合に風合いが出ているのに、という周囲の反対を押し切って、古い家の板の間にブラシをかける。
泥と油とその他諸々の物質でコーティングされた黒光りを容赦なく徹底的に擦り落とし、本来の木目に戻す。 稲葉の白兎のようになった剥き出しの床板へ、蜜蝋のワックスを、白金のマダムへ施術するエステティシャンのごとく、今度はやさしく塗布していく。
かさかさの床板は蜜蝋を吸収して、再び弾力と艶を取り戻す。 最後に乾拭きをして、おしまい。 ほどよい風合いを残しつつ、どこの新築の床かというほどピカピカに変身するので、面白い作業なんである。
ただし一日3平米もやるとイヤになるから、進捗ははかばかしくない。
2004年06月19日(土) 草刈り多国籍軍
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