爬虫類のようにぼんやりと暮らしている。
「三番目の子は特別可愛いっていうでしょう?」と色々な人が、 この中年女の子育てにエールをおくってくださる。
どの子も全て可愛い。否、どの子も全て、いっそう可愛くなった。
家族が増えるということは、数の問題ではない。 人員数の増減などは、総務省統計局にでもまかせておけばよい。
家族が増えるということは、家族全てがバージョンアップすることだ。 豊かに変化する実感は、数字では表せない。
若葉のような優しさで小さい弟達をみつめるAのまなざしが可愛い。
以前のように母に甘えられない寂しさと兄の誇らしさが混在し、幼いながら自分の存在にかかわる葛藤を抱えるYが可愛い。
朝に晩に、大きい姉兄に可愛がられてニコニコしている末の子が可愛い。
この「可愛さの底上げ現象」の喜びをHと共有できることが、 嬉しさに拍車をかける。
そういうことなのである。
2007年05月16日(水) 苦を救う その1 2006年05月16日(火) 天変地異・狂気 2005年05月16日(月) フリーランス時短
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