浅間日記

2012年02月07日(火) 穀雨にはまだ早い

夜更け前から、雨が降っている。

穀雨にはまだ早い。

だからこれは、春ではないが、少なくとも冬の底は抜けたと告げる雨だろうと思う。





希望は存在する、絶望の真っ只中に。

地震、原発事故、経済の動乱と相俟って、今年の厳しい寒さは心身にこたえた。

けれども、そうだから、時代の絶望の真っ只中に産み落としたこの子どもは、間違いなく希望であると感じる。



誕生を祝福する明るい鐘は、もうどこかへいってしまって鳴り響かない。

でも、この静かな雨が、静かに、小さく、でも確かに希望の鼓動を打っている。なぜならば、私は嬉しくてしかたないからだ。

宝物のような小さな赤ん坊を抱いて、しみじみそう思う。

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2007年02月07日(水) 最後に誰が笑うのか
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