なんということだ。
馬鹿騒ぎのおかげで、世の中はすっかり 「女性は子どもを産む機械で、1台あたり平均2人程度生産する」と、 そういうことになってしまっている。小学生だって知っている。
こんなことなら「万物は神が創造した」という、 アメリカ人の持論を輸入したほうがまだましかもしれない。
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物議というのは、その起承転結を見極めて取り扱わないと駄目だ。
最終的に、誰が何を得て何を失い、どんな制度ができたのか。 世論の地軸がどう動いたのか。
かくして、 少子化問題は「社会のためにどう産んでもらうか」という議論のタブーを突破し、 不二家は山崎製パンのものになった。
穿ちすぎなのかもしれない。 しかし実際、いま私達が主権者としてウォッチングしなければならないほとんどは、 法律と金の動き、そこのところであると思う。
2006年02月07日(火) 話が通じない話
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