クリスマスが近づいて、クリスマスがやってきて、 程なく、年末年始となる。
今年の年末は、3月11日とそれ以降の日々を振り返り、 来年に向けて元気を出そうと、世間がプロデュースしようとしている。
けれども私は、それ程には、国民は心ひとつで年末年始とならないだろうと思っている。
例年通りの年越しができる人と、そうでない東北の被災者の方々の境遇は、 残酷なまでに違いすぎる。
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国民が同じ感情を共有するのは、むしろ来年の3月11日になるだろう。
誰もが皆、それぞれの状況で、東日本大震災のインパクトを受けている。 西日本の人々でも、きっとそれは同じだろうと思う。
3月11日には、一年前に感じた、日本という国はもう駄目になってしまうかもしれないという恐ろしい気持ちを、全国民が一斉にフラッシュバックさせるのではないだろうか。
実は最近、その日が来るのを少し怖く感じている。
そして、そうだから、年末年始ぐらいの節目には、あまり気持ちを向けられないでもいる。
2006年12月21日(木) 2005年12月21日(水) composer 2004年12月21日(火) 船を出そう
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