浅間日記

2011年12月19日(月) 駅前総理の与党的役割

11月11日の予算委員会TPP集中審議でのやりとりから漠然と感じ、
今はっきりと思う。

早く解散総選挙をしてほしい。もう野田政権はうんざりだ。

社会人として人の親として、国や政治のことを思うようになってから、
心の底から「この人ではダメだ」と思った総理大臣は、安倍晋三とこの人ぐらいである。

この人のコミュニケーションに共通するのは、慇懃無礼であるということだ。
およそ国民に相対するような場面では、誰の顔も見ていないし、誰の声も聞いていない。
長いこと駅前で演説をしてきたそうであるが、その頃に身に着けた習慣なのだろうか。

不特定多数の、それも通勤通学で足早に通り過ぎる人間に漠然と持論をぶつのは、商店街のBGMと変わらない。
人間と面と向かって対話をしなければ、異論反論を受け止めなければ、
真の意味で政治家ではないのである。彼にはそうした訓練が足りない。

あるいは、白々しいほど現実と異なることを口にして憚らない神経は、
何者かの傀儡(くぐつ)であることを認めていて、自己の尊厳を放棄しているからだろうか。



この男の一刻も早い退場を願うが、かといって誰を次に望むのか、政党はどこに託せばよいのか、まったく希望がない。

結局のところ、この国には「与党」と「野党」という政党しかないのだ。

与党は与党の慣わしに従った政治理念を展開し、役割を果たす。
米国の言うことを聞き、曖昧な答弁で国民をいらだたせる。

野党は野党の伝統どおりの政治理念を身にまとい、役割を果たす。
国民の味方のような正論をぶって与党を糾弾し、民衆のガス抜きをする。


そのように思うと政治家も官僚とあまり変わらない。
そして実に日本的である。


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