2011年05月30日(月) |
東日本大震災 山本太郎さん |
福島第1原発事故後、放射能汚染の危険を訴えている俳優山本太郎(36)が、俳優を引退し、疎開する覚悟を固めていたことが28日までに分かった。 山本は原発から30キロ圏外という理由で、避難勧告の出ていない福島市や郡山市の子どもの避難や疎開を支えるプロジェクト「オペレーション・コドモタチ」に賛同。今月16日にアップされた同プロジェクトの公式サイト上の動画で「僕もこのまま(放射能)汚染が続くなら、今の職業を諦めて疎開しようと思っています」と打ち明けていた、というニュース。
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この発表の少し前、山本太郎さんは、ツイッターでの反原発発言を理由として、ドラマの仕事を降板させられている。
27日には、所属事務所に迷惑をかけないためにと、事務所を辞めた。
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役者が舞台を下ろされて、無念な訳がない。 ひどいことだと思う。 沈黙している同業者たちも、情けないなと思う。
どうも原発推進に異をとなえて仕事を干されるのは、 あらゆる職業に共通するらしい。
反原発の立場から原子炉の研究をする小出裕章さん然り、 独自に放射線の測定をすることを禁じられたことに異を唱え、 厚生労働省を退職された木村真三さん然り、である。
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平時であれば、彼らはマイノリティとしてしぶとく生き残るか、 (実際、小出助教はそうして必死に原発の危険性を訴えてこられた) 居場所を失い退場するのみである。
でも今は、そうではない。
おかしいことをおかしいと主張し行動できる人には、 ちゃんと衆耳衆目が集まる。 衆耳衆目が集まればリーダーになる。
私達は顕在化したリスクを共有する、難破船の乗組員なのである。
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話を山本さんにもどす。
どちらかというと俳優というよりタレントとしての側面を多く見てきたが、 私は、俳優としての仕事をあきらめないでほしいと思う。
古今東西、国やその他の大きなシステムに異を唱えて、 祖国を追われたアーティストというのは沢山いる。
芸術文化は、人間性が危機に晒されている時こそ真価を発揮する。
例え巨大な何かを敵にまわしても、全存在をかけてそれを表現できるのが、 本当の役者であり、音楽家であり、画家である。
ひとたび役者として身を立てたのならば、簡単に表現をやめてはだめだ。
2007年05月30日(水) 沈黙の春量販店 2006年05月30日(火) 2005年05月30日(月) 単細胞生物化 2004年05月30日(日) 言葉のない世界
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