浅間日記

2007年05月30日(水) 沈黙の春量販店

「化学薬品フェア」とでも銘打ちたくなるような、殺虫剤の陳列棚。
使用上の注意事項が警戒色で書かれているスプレー缶やボトルが、
秋葉原のPCみたいに大量に積み上げられ、売られている。

駆除の対象が害虫だけでないのが、昨今の傾向。
クモの巣、アリ、雑草、地衣類に至るまで、薬剤散布の対象に特定されている。

何が「ガーデニングの必須アイテム」だよと、謳い文句にケチをつける。
私はあの、「プシュー」というスプレー缶の音が好きではないんである。
だから、家の中や周りにいて欲しくない生きものは、よほどでない限り
「挟んで捨てろ」と物理的に駆除する方針なんである。



好きでないことのついでに、店舗にある薬品の総量を眺めて思う。
たぶんこれは、化学物質による土壌汚染や水質汚濁の、
明らかにされていない汚染ルートの一つである。

下水などで回収されない開放系の環境で使用されているのだから、
地域にはきっと、相当量の化学物質が−使用者の自覚がないままに−拡散し、蓄積している。
それも、農地や果樹園などではなく、地域の日常生活圏内で。

だから、この手の量販店がある地域の住民は、虫や草のことなんかよりも、
自分の身体、特に脳みそへの影響を心配したほうがいい。

もう少し言うと、積極的な使用を喚起させるような広告も控えるべきだ。

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