2011年05月10日(火) |
東日本大震災 官僚不信宰相 |
5月7日の新聞記事。「定まらぬ完了活用法 首相、根強い不信感」なる見出し。
復興計画の立案を担う復興構想会議のメンバーに官僚が入っていないことを指摘している。 薬害エイズ問題に取り組んだ経験から、官僚不信が拭えない、というのは首相周辺の解説である。
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その記事をバサバサとひっくり返したところに、このニュース。
「原子力、3本柱の一つ 経産省のエネルギー政策内部文書 原発重視の方針堅持」という見出し。以下抜粋。
「原発の緊急安全対策を進めて「安全宣言」を早期に行うことで既設の原発からの電力供給を確保し、2030〜2050年には「世界最高レベルの安全性に支えられた原子力」を、エネルギー政策の三本柱の一つとするとした、経済産業省の内部文書が6日、明らかになった。」 4月22日付けで作成され、国会議員らへの説明資料に使用されたものであるそうだ。
記事は、「菅直人首相が、14基の原発の新増設を盛り込んだエネルギー基本計画を含め、政策の白紙からの見直しを表明、中部電力浜岡原発の停止を要請するなど、これまでにない政策を進める中、従来の原発重視を堅持する方針を早々に打ち出したことには、今後各方面から批判が出るのは確実だ。」と結んでいる。
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世界最高レベルの安全性に支えられた原子力?20年後に?
まあいい。 でも、その前に、目の前にある世界最高レベルの危険を回避できるのか、 そのことの答えがまだ出ていない。
人の世を喰い散らかしては駄目だ。
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この内部文書の作成に、菅首相がかかわっていたとしたら、相当な二枚舌である。
そうでないとするならば、そして、件の復興構想会議に役人を入れない理由が、官僚不信が拭えないという心境によるのならば、それに私も一票投じたい。
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政治の実行部隊である官僚を一国の宰相が信じられないと言い、
そのことに妥当性を感じてしまう事実がある。
いったい、官僚組織というのは、あるいはこの国を運営するというのは、 どういうことになっているのだ、と思う。
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