警察庁が発表した自殺統計のニュース。
トピックスは三点。 三万人を超す年間自殺者数は、既に11年連続であること。 昨年は30代をはじめとする若者の自殺者が増加したこと。 「就業失敗」「失業」「生活苦」など不況を反映した動機が増加したこと。
自殺してしまった七割の人が、直前に然るべき相談所の門をたたいていたという事実も、やりきれぬ。
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インフルエンザで年間三万人の死者が出たら大騒ぎするのは必至である。 その危機感を、日本人が自ら死に向かい続けている事実にも振り向けたいと思う。
私達はもう11年間も、有効なワクチンがみつからないでいる。
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経済状況が良くなれば、自殺者はいくらか減るかもしれない。 けれども私は、経済状況が悪くても自殺者が出ないという風でなければ駄目だと思う。
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生きていくということは、孤独で苦しい。 希望の言葉をかけるのは簡単ではない。
死にたいのなら明日にしたらどうかと言い続けるような今の政治では、 人々の絶望を救うことはできない。 今の日本は、日本人にとって重たい足かせでしかない。
生きようじゃないか、と真実から言えなければ。
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