態度を教育目標に据えるのは間違っている、という主旨の新聞記事を読む。
昨日の日曜討論でも、やたらと「態度」という言葉が繰り返されることに 不快な違和感を感じていたから、溜飲が下がる思いでこの記事を読む。
ある態度に内在する子どもの気持ちや状況を踏まえて指導するのが教育であり、 上辺だけの「良い態度」が横行すればそれは教育の退行である、というようなことが書かれている。
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どんな方向を向いた態度であれ、 それを達成することを目標として人から管理されるなど、 あってはならないことだ。
そんな教育などというのは、もうまるで、「カッコーの巣の上で」ではないか。 彼の映画の、徹底的に管理された精神病院の中で、従順でない態度のために ロボトミー手術をされ、廃人になってしまう可哀相なマクマーフィは、 最後、インディアンの患者に殺されてしまうのだが、それが唯一の救いであった。
つまり、自発的な態度が法の下で制限される社会など、生きる意味も希望もない。
2005年05月15日(日)
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