2009年03月10日(火) |
「!」に関する管理能力 |
Aの顔に「!」が浮かぶと、もう大変である。 とりつかれたように即実行、即実現のはこびとなる。
ある時は、沢山のビンに花を生けて家中を埋め尽くし、 ある時は、椅子をかきあつめて何だかわからぬ空間をつくりあげ、 またある時は、何でもかんでもお店やごっこの商品にしては、すました顔で客になれという。
そうして自分で遊びを思いつくAに感心したり、相談にのるのは楽しい。
ただし、こちらに時間や余裕のないときは例外、迷惑千万である。 頼むから今はもう何も思いつかないでくれ!と叫ぶ。
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夕食、風呂、着替えと家事進行が終了し、家族は寝てしまい、 私ももう寝ようと思いながら、やれやれ、と椅子に腰を下ろし番茶をすする。
テーブルの上には甘夏が山になっている。 生産者が「今季は豊作で美味」というのはまったくそのとおりだなどとぼんやり眺めているうちに、 どうしてもマーマレードの下準備をやりたくなってしまった。
やにわに寝巻きの上へエプロンを撒きつけ、皮をむき、細かく刻み水にさらす。 よしよしと悦に入ったところで、どういうわけか次はリンゴの皮をむき、刻んで煮る。
静まり返った森で、鳥の鳴き声がした。 気が付いたら深夜になっていた。
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自分は床に入る直前だったのではないか。
子どもへの、今はそれをやっている場合ではないでしょう!とは、一体どの口が言うのか。
夜の台所で一人、なんだろうかこの止められない衝動は、と自分に問う。
2008年03月10日(月) Thank You 2006年03月10日(金) 2005年03月10日(木) 完熟産業 2004年03月10日(水) 聖トーマス教会受難、そして光
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