恰も、 止まって居る様に見えて。
時も。 人も。
其の流れを留める事は、 本当は、 無いのだから。
何方かと問えば。
寧ろ。
傍らに近付き在る事こそ、 特異的なのだ。
其れ故に。
留まる事無く、 常に揺り動き続ける、 個と、 個へ。
例え、 細くとも。
一本の糸の、 両端を、 結い逢わせる事が。
肝要なのかも知れない。
遠く、 遠く、 離れた街で。
元気に、 過ごし行ける理由は。
変化と。
そして、 安定で。
其の、 何方が欠けても。
想いは、 成立しないのだ。
淋しい気持ちは。
常に、 傍らに置いて居ます。
自身に感知される、 寂寥感こそ。
丁寧に、 丁寧に、 糸を結い逢わせた、 証拠で。
離別の辛さが、 無い事こそ。
辛い事の様な気は、 しませんか。
---------- Background 槙原敬之 " 遠く遠く "
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