各々の、 其の立場の差異には因らず。
眼前には。
問いと、 応えが在って。
常に、 揺れ続けて居るけれど。
其れならば。
何時途絶えるとも知れぬ薄氷に、 立ち続ける其処へ。
何故に、 態々重い課題が充てがわれるのだろう。
細やかな。
ほんの細やかな問いで、 良いのに。
あの子は。
「気持ちだけ貰って置く。」 「今行政に不服申し立ててるの。」
未だ、 闘う意志も気力も在ると。
そう宣言し。
公の、 其の振る舞いが。
「差し押さえた一週間後に執行します通知だもん。」 「元旦那の金遣いより極悪非道だよ。」
身包み剥いで、 車中から捨て去った其の雄よりも、 道理に悖ると。
軽口を叩いた。
「生きる価値って誰が決めるんだろうね。」
書類で算出された価値に抗おうとする、 あの子の、 其の問いに。
容易に、 応えは浮かばないけれど。
誰かが、 背後で備えて居ると、 想える事は。
きっと、 支えには為るよね。
---------- References Dec.12 2016, 「護りは不要と言われるのですか」
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